$|\vec{a}| = 2$, $|\vec{b}| = 3$, $|\vec{a} - \vec{b}| = 4$ であるとき、実数 $t$ に対して $|\vec{a} + t\vec{b}|$ の最小値と、そのときの $t$ の値を求めよ。

応用数学ベクトル内積最小値ベクトル解析
2025/5/8

1. 問題の内容

a=2|\vec{a}| = 2, b=3|\vec{b}| = 3, ab=4|\vec{a} - \vec{b}| = 4 であるとき、実数 tt に対して a+tb|\vec{a} + t\vec{b}| の最小値と、そのときの tt の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、 ab2=42|\vec{a} - \vec{b}|^2 = 4^2 を計算します。
ab2=(ab)(ab)=a22ab+b2|\vec{a} - \vec{b}|^2 = (\vec{a} - \vec{b}) \cdot (\vec{a} - \vec{b}) = |\vec{a}|^2 - 2\vec{a} \cdot \vec{b} + |\vec{b}|^2
したがって、
16=42ab+916 = 4 - 2\vec{a} \cdot \vec{b} + 9
2ab=4+916=32\vec{a} \cdot \vec{b} = 4 + 9 - 16 = -3
ab=32\vec{a} \cdot \vec{b} = -\frac{3}{2}
次に、a+tb2|\vec{a} + t\vec{b}|^2 を計算します。
a+tb2=(a+tb)(a+tb)=a2+2tab+t2b2|\vec{a} + t\vec{b}|^2 = (\vec{a} + t\vec{b}) \cdot (\vec{a} + t\vec{b}) = |\vec{a}|^2 + 2t\vec{a} \cdot \vec{b} + t^2|\vec{b}|^2
=4+2t(32)+t2(9)=43t+9t2= 4 + 2t(-\frac{3}{2}) + t^2(9) = 4 - 3t + 9t^2
=9t23t+4=9(t213t)+4= 9t^2 - 3t + 4 = 9(t^2 - \frac{1}{3}t) + 4
=9(t16)29(136)+4=9(t16)214+4= 9(t - \frac{1}{6})^2 - 9(\frac{1}{36}) + 4 = 9(t - \frac{1}{6})^2 - \frac{1}{4} + 4
=9(t16)2+154= 9(t - \frac{1}{6})^2 + \frac{15}{4}
a+tb2|\vec{a} + t\vec{b}|^2t=16t = \frac{1}{6} のときに最小値 154\frac{15}{4} を取ります。
したがって、a+tb|\vec{a} + t\vec{b}| の最小値は 154=152\sqrt{\frac{15}{4}} = \frac{\sqrt{15}}{2} です。

3. 最終的な答え

最小値:152\frac{\sqrt{15}}{2}
tt の値:16\frac{1}{6}

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