$\triangle OAB$ において、辺 $OA$ を $3:2$ に内分する点を $C$、辺 $OB$ を $1:2$ に内分する点を $D$ とする。線分 $AD$ と線分 $BC$ の交点を $P$ とするとき、$\overrightarrow{OP}$ を $\overrightarrow{a}$、$\overrightarrow{b}$ を用いて表せ。ここで、$\overrightarrow{OA} = \overrightarrow{a}$、$\overrightarrow{OB} = \overrightarrow{b}$ である。

幾何学ベクトル内分線分の交点
2025/5/8

1. 問題の内容

OAB\triangle OAB において、辺 OAOA3:23:2 に内分する点を CC、辺 OBOB1:21:2 に内分する点を DD とする。線分 ADAD と線分 BCBC の交点を PP とするとき、OP\overrightarrow{OP}a\overrightarrow{a}b\overrightarrow{b} を用いて表せ。ここで、OA=a\overrightarrow{OA} = \overrightarrow{a}OB=b\overrightarrow{OB} = \overrightarrow{b} である。

2. 解き方の手順

まず、点 PP が線分 ADAD 上にあることから、実数 ss を用いて
OP=(1s)OA+sOD\overrightarrow{OP} = (1-s)\overrightarrow{OA} + s\overrightarrow{OD}
と表せる。ここで、OD=13OB=13b\overrightarrow{OD} = \frac{1}{3} \overrightarrow{OB} = \frac{1}{3} \overrightarrow{b} なので、
OP=(1s)a+s3b(1)\overrightarrow{OP} = (1-s)\overrightarrow{a} + \frac{s}{3}\overrightarrow{b} \quad \cdots (1)
次に、点 PP が線分 BCBC 上にあることから、実数 tt を用いて
OP=(1t)OB+tOC\overrightarrow{OP} = (1-t)\overrightarrow{OB} + t\overrightarrow{OC}
と表せる。ここで、OC=35OA=35a\overrightarrow{OC} = \frac{3}{5} \overrightarrow{OA} = \frac{3}{5} \overrightarrow{a} なので、
OP=3t5a+(1t)b(2)\overrightarrow{OP} = \frac{3t}{5}\overrightarrow{a} + (1-t)\overrightarrow{b} \quad \cdots (2)
a\overrightarrow{a}b\overrightarrow{b} は一次独立なので、(1)と(2)の係数を比較して、
1s=3t51-s = \frac{3t}{5}
s3=1t\frac{s}{3} = 1-t
この連立方程式を解く。2番目の式より s=3(1t)s = 3(1-t)。これを1番目の式に代入すると、
13(1t)=3t51 - 3(1-t) = \frac{3t}{5}
13+3t=3t51 - 3 + 3t = \frac{3t}{5}
2+3t=3t5-2 + 3t = \frac{3t}{5}
15t3t=1015t - 3t = 10
12t=1012t = 10
t=1012=56t = \frac{10}{12} = \frac{5}{6}
よって、
s=3(156)=3(16)=12s = 3(1 - \frac{5}{6}) = 3(\frac{1}{6}) = \frac{1}{2}
t=56t = \frac{5}{6} を(2)に代入すると、
OP=3556a+(156)b=12a+16b\overrightarrow{OP} = \frac{3}{5} \cdot \frac{5}{6} \overrightarrow{a} + (1 - \frac{5}{6}) \overrightarrow{b} = \frac{1}{2} \overrightarrow{a} + \frac{1}{6} \overrightarrow{b}
s=12s = \frac{1}{2} を(1)に代入すると、
OP=(112)a+1213b=12a+16b\overrightarrow{OP} = (1-\frac{1}{2}) \overrightarrow{a} + \frac{1}{2} \cdot \frac{1}{3} \overrightarrow{b} = \frac{1}{2} \overrightarrow{a} + \frac{1}{6} \overrightarrow{b}
いずれの式からも同じ結果が得られる。

3. 最終的な答え

OP=12a+16b\overrightarrow{OP} = \frac{1}{2} \overrightarrow{a} + \frac{1}{6} \overrightarrow{b}

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