1. 問題の内容
長方形APBSがある。Pは線分ABの中点。線分STと長方形の辺の交点Tは、線分BSを三等分する点となる理由を説明する。
2. 解き方の手順
長方形APBSにおいて、AP = PBである。
線分STと長方形の交点Tについて、線分ATとBSの比を求める。
相似な三角形を利用して線分ATとBSの比を計算し、BSが三等分されることを示す。
まず、点Pから線分BSに垂線を下ろし、その交点をQとする。
すると、三角形PBQと三角形SBTは相似である。
であり、であることから、となる。
三角形PBQと三角形SBTの相似比はである。
次に、点Aから線分STに垂線を下ろし、交点をRとする。
すると、三角形ARSと三角形PQTは相似である。
仮に、長方形の短い方の辺の長さをa、長い方の辺の長さを2aとする。つまり、 であり、である。
次に、線分BTの長さを考える。
次に、を計算して、となることを示せばよい。
三角形SATと三角形TBPも相似である。AS:BP = 2a:a = 2:1である。
したがって、ST:BT = 2:1である。
したがって、BT = (1/3) SBである。つまり、BTはSBを三等分する点である。
3. 最終的な答え
PがABの中点であるとき、TはBSを三等分する点となる。
理由は、三角形の相似関係を利用して線分の比を計算することで、BTがBSの1/3の長さになることを示すことができるからである。