RL直列回路において、以下の小問に答える。 1) $LI' + RI = 0$ の一般解を求める。 2) $V(t) = V_0$ の場合の特殊解 $I_p$ を求め、方程式の一般解を求める。初期条件 $I(0) = 0$ を満たす解を求め、電流 $I(t)$ が時間に対してどのように変化するかを説明する。 3) $V(t) = V_0 \sin(\omega t)$ の場合の特殊解 $I_p$ を未定係数法で求める。$I_p(t) = A\sin(\omega t + \delta)$ とおいて、$A$ と $\delta$ の関係式を導く。 4) 前問の関係式において、特に $t=0$, $t=\frac{\pi}{2\omega}$ のときを考え、$\delta = -\tan^{-1}\left(\frac{\omega L}{R}\right)$、$A = \frac{V_0}{\sqrt{(\omega L)^2 + R^2}}$ となることを示す。
2025/5/9
1. 問題の内容
RL直列回路において、以下の小問に答える。
1) の一般解を求める。
2) の場合の特殊解 を求め、方程式の一般解を求める。初期条件 を満たす解を求め、電流 が時間に対してどのように変化するかを説明する。
3) の場合の特殊解 を未定係数法で求める。 とおいて、 と の関係式を導く。
4) 前問の関係式において、特に , のときを考え、、 となることを示す。
2. 解き方の手順
1) 斉次方程式 を解く。
ただし、 は任意定数。
2) の場合を考える。
特殊解を (定数) と仮定する。
に代入すると、 より、。
したがって、特殊解は 。
一般解は、。
初期条件 より、 なので、。
よって、。
で、 に収束する。つまり、時間経過とともに電流は に近づく。
3) の場合を考える。
を に代入する。
の係数比較より、
の係数比較より、
4) のとき、
のとき、
3. 最終的な答え
1)
2)
3) ,
4) , (上記参照)