問題は1の6乗根を複素数で表現することです。具体的には、$z^6 = 1$ を満たす複素数 $z$ を全て求めることです。 画像の例では、その解が $z_k = \cos \frac{2k\pi}{6} + i \sin \frac{2k\pi}{6}$ ($k=0, 1, 2, 3, 4, 5$) で与えられ、それぞれの $k$ の値に対して具体的な複素数が求められています。

代数学複素数複素平面n乗根ド・モアブルの定理
2025/5/9

1. 問題の内容

問題は1の6乗根を複素数で表現することです。具体的には、z6=1z^6 = 1 を満たす複素数 zz を全て求めることです。
画像の例では、その解が zk=cos2kπ6+isin2kπ6z_k = \cos \frac{2k\pi}{6} + i \sin \frac{2k\pi}{6} (k=0,1,2,3,4,5k=0, 1, 2, 3, 4, 5) で与えられ、それぞれの kk の値に対して具体的な複素数が求められています。

2. 解き方の手順

1の6乗根は、複素数平面上の単位円を6等分する点に対応します。
一般に、1の nn 乗根は、zk=cos2kπn+isin2kπnz_k = \cos \frac{2k\pi}{n} + i \sin \frac{2k\pi}{n} (k=0,1,2,...,n1k = 0, 1, 2, ..., n-1) で与えられます。
この問題では n=6n=6 なので、zk=cos2kπ6+isin2kπ6z_k = \cos \frac{2k\pi}{6} + i \sin \frac{2k\pi}{6} (k=0,1,2,3,4,5k=0, 1, 2, 3, 4, 5) となります。
それぞれの kk の値について、三角関数の値を計算します。
* k=0k = 0: z0=cos0+isin0=1+0i=1z_0 = \cos 0 + i \sin 0 = 1 + 0i = 1
* k=1k = 1: z1=cosπ3+isinπ3=12+i32z_1 = \cos \frac{\pi}{3} + i \sin \frac{\pi}{3} = \frac{1}{2} + i \frac{\sqrt{3}}{2}
* k=2k = 2: z2=cos2π3+isin2π3=12+i32z_2 = \cos \frac{2\pi}{3} + i \sin \frac{2\pi}{3} = -\frac{1}{2} + i \frac{\sqrt{3}}{2}
* k=3k = 3: z3=cosπ+isinπ=1+0i=1z_3 = \cos \pi + i \sin \pi = -1 + 0i = -1
* k=4k = 4: z4=cos4π3+isin4π3=12i32z_4 = \cos \frac{4\pi}{3} + i \sin \frac{4\pi}{3} = -\frac{1}{2} - i \frac{\sqrt{3}}{2}
* k=5k = 5: z5=cos5π3+isin5π3=12i32z_5 = \cos \frac{5\pi}{3} + i \sin \frac{5\pi}{3} = \frac{1}{2} - i \frac{\sqrt{3}}{2}

3. 最終的な答え

1の6乗根は以下の6つの複素数です。
z0=1z_0 = 1
z1=12+32iz_1 = \frac{1}{2} + \frac{\sqrt{3}}{2}i
z2=12+32iz_2 = -\frac{1}{2} + \frac{\sqrt{3}}{2}i
z3=1z_3 = -1
z4=1232iz_4 = -\frac{1}{2} - \frac{\sqrt{3}}{2}i
z5=1232iz_5 = \frac{1}{2} - \frac{\sqrt{3}}{2}i

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