$\triangle ABC$ は $\angle BAC = 90^\circ$ の直角三角形である。点Aから辺BCに垂線を下ろし、BCとの交点をPとする。$\triangle ABC$ の $\angle ABC$ の二等分線とAP, 辺ACとの交点をそれぞれQ, Rとする。このとき、$AQ = AR$ であることを証明する。

幾何学三角形直角三角形角度二等分線証明
2025/5/10

1. 問題の内容

ABC\triangle ABCBAC=90\angle BAC = 90^\circ の直角三角形である。点Aから辺BCに垂線を下ろし、BCとの交点をPとする。ABC\triangle ABCABC\angle ABC の二等分線とAP, 辺ACとの交点をそれぞれQ, Rとする。このとき、AQ=ARAQ = AR であることを証明する。

2. 解き方の手順

(1) ABC\angle ABC の二等分線を引いているので、ABP=CBR\angle ABP = \angle CBR である。これを θ\theta とおく。つまり、ABP=CBR=θ\angle ABP = \angle CBR = \theta
(2) ABP\triangle ABP において、APB=90\angle APB = 90^\circ なので、BAP=90ABP=90θ\angle BAP = 90^\circ - \angle ABP = 90^\circ - \theta
(3) BAQ=BAP=90θ\angle BAQ = \angle BAP = 90^\circ - \theta であるから、ABQ\triangle ABQ において、AQB=180(BAQ+ABQ)=180(90θ+θ)=18090=90\angle AQB = 180^\circ - (\angle BAQ + \angle ABQ) = 180^\circ - (90^\circ - \theta + \theta) = 180^\circ - 90^\circ = 90^\circ
(4) よって、AQC=180AQB=18090=90\angle AQC = 180^\circ - \angle AQB = 180^\circ - 90^\circ = 90^\circ
(5) ABR\triangle ABR において、BAC=90\angle BAC = 90^\circ なので、ARB=180(RAB+ABR)=180(90+θ)=90θ\angle ARB = 180^\circ - (\angle RAB + \angle ABR) = 180^\circ - (90^\circ + \theta) = 90^\circ - \theta
(6) AQR\triangle AQR において、RAQ=BACBAR=90BAR\angle RAQ = \angle BAC - \angle BAR = 90^\circ - \angle BAR。また、AQC=AQR\angle AQC = \angle AQR であるから、AQR=90\angle AQR = 90^\circ
(7) AQR=180(QAR+ARQ)\angle AQR = 180^\circ - (\angle QAR + \angle ARQ) であるから、90=180(QAR+ARQ)90^\circ = 180^\circ - (\angle QAR + \angle ARQ)。したがって、QAR+ARQ=90\angle QAR + \angle ARQ = 90^\circ
(8) QAR=90ARQ=90ARB=90(90θ)=θ\angle QAR = 90^\circ - \angle ARQ = 90^\circ - \angle ARB = 90^\circ - (90^\circ - \theta) = \theta
(9) AQR\triangle AQR において、RAQ=θ\angle RAQ = \thetaABR=θ\angle ABR = \theta より、RAQ=ABR\angle RAQ = \angle ABR である。
(10) AQR\triangle AQRにおいて、QAR=ARQ=θ\angle QAR = \angle ARQ = \thetaなので、AQR\triangle AQRAQ=ARAQ = ARの二等辺三角形である。

3. 最終的な答え

AQ=ARAQ = AR

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