まず、OA=a, OB=b, OC=c, OD=dとすると、 L, NはそれぞれOB, ODの中点なので、OL=21b, ON=21dである。 また、点Mは辺OC上にあるので、OM=kc (kは実数)と表せる。 4点A, L, M, Nが同一平面上にあるので、実数s, t, uを用いて
OA=sOL+tOM+uON a=2sb+tkc+2ud と表せる。
ここで、正四角錐O-ABCDにおいて、底面ABCDは正方形なので、b,c,dは一次独立である。 従って、s=t=u=0はありえない。 また、a,b,c,dは空間ベクトルであり、a=OAはb,c,dの線形結合で表せない。 しかし、問題文からA, L, M, Nが同一平面上にあるので、
AL=pAM+qANとなる実数p, qが存在する。 AL=OL−OA=21b−a AM=OM−OA=kc−a AN=ON−OA=21d−a よって、
21b−a=p(kc−a)+q(21d−a) 21b−a=pkc+2qd−(p+q)a a,b,c,dは一次独立ではないので、 p+q=1, pk=0, q=0 とはならない。 点A, L, M, Nが同一平面上にある条件は、
OA,OL,OM,ONが同一平面上にあることなので、 OA=xOL+yOM+zONにおいて、x+y+z=1が成り立つ。 よって、a=2xb+kyc+2zd AB=b−aであり、∣AB∣=1より、∣b−a∣=1 ∣OA∣=2より、∣a∣=2 ∣b∣2+∣a∣2−2a⋅b=1 ∣b∣2+4−2a⋅b=1 ここでは、メネラウスの定理を利用する。
直線ALMNが三角形OBCの辺OB, BC, COとそれぞれL, E, Mで交わるとする。
すると、LBOL⋅ECBE⋅MOCM=1 11⋅ECBE⋅MOCM=1 MOCM=BEEC 正四角錐O-ABCDにおいて、点Mが辺OC上にあり、A, L, M, Nが同一平面上にあることから、
直線AN, 直線OL, 直線BCは一点で交わる。この交点をEとする。
△OCEにおいて、ANはCEと交わるので、
NDON⋅ACDA⋅MECM=1 1⋅22⋅MECM=1 OMOC=OLOA+OCON OM2=12+21 OMOC=OC4+OA ∣OM∣=54 (2) 平面ABCDと平面ALMNのなす角θに対し、cosθを求める。また、四角形ALMNの面積を求めよ。 (3) 四角錐O-ALMNの体積を求める。