与えられた行列$A$の逆行列$A^{-1}$を求め、連立方程式を解く問題です。 逆行列は $A^{-1} = \frac{1}{ad-bc} \begin{pmatrix} d & -b \\ -c & a \end{pmatrix}$ で与えられています。また、連立方程式 $ax + by = p$ $cx + dy = q$ が与えられており、この解を$x, y$について求める必要があります。

代数学線形代数逆行列連立方程式行列
2025/5/13

1. 問題の内容

与えられた行列AAの逆行列A1A^{-1}を求め、連立方程式を解く問題です。
逆行列は A1=1adbc(dbca)A^{-1} = \frac{1}{ad-bc} \begin{pmatrix} d & -b \\ -c & a \end{pmatrix} で与えられています。また、連立方程式
ax+by=pax + by = p
cx+dy=qcx + dy = q
が与えられており、この解をx,yx, yについて求める必要があります。

2. 解き方の手順

まず、与えられた連立方程式を行列で表現します。
(abcd)(xy)=(pq)\begin{pmatrix} a & b \\ c & d \end{pmatrix} \begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} p \\ q \end{pmatrix}
ここで、行列AA
A=(abcd)A = \begin{pmatrix} a & b \\ c & d \end{pmatrix}
とおくと、連立方程式は
A(xy)=(pq)A \begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} p \\ q \end{pmatrix}
と書けます。
この両辺にA1A^{-1}を左からかけると、
A1A(xy)=A1(pq)A^{-1} A \begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} = A^{-1} \begin{pmatrix} p \\ q \end{pmatrix}
となり、
(xy)=A1(pq)\begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} = A^{-1} \begin{pmatrix} p \\ q \end{pmatrix}
となります。
A1=1adbc(dbca)A^{-1} = \frac{1}{ad-bc} \begin{pmatrix} d & -b \\ -c & a \end{pmatrix}
なので、
(xy)=1adbc(dbca)(pq)\begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} = \frac{1}{ad-bc} \begin{pmatrix} d & -b \\ -c & a \end{pmatrix} \begin{pmatrix} p \\ q \end{pmatrix}
これを計算すると、
(xy)=1adbc(dpbqcp+aq)\begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} = \frac{1}{ad-bc} \begin{pmatrix} dp - bq \\ -cp + aq \end{pmatrix}
したがって、
x=dpbqadbcx = \frac{dp - bq}{ad-bc}
y=aqcpadbcy = \frac{aq - cp}{ad-bc}

3. 最終的な答え

x=dpbqadbcx = \frac{dp - bq}{ad-bc}
y=aqcpadbcy = \frac{aq - cp}{ad-bc}

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