2次方程式 $x^2 - 2mx + 2m^2 - 5 = 0$ が、ともに1より小さい異なる2つの解を持つとき、定数 $m$ の値の範囲を求めます。

代数学二次方程式判別式解の範囲
2025/5/14

1. 問題の内容

2次方程式 x22mx+2m25=0x^2 - 2mx + 2m^2 - 5 = 0 が、ともに1より小さい異なる2つの解を持つとき、定数 mm の値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

与えられた2次方程式を f(x)=x22mx+2m25f(x) = x^2 - 2mx + 2m^2 - 5 とおきます。
この2次方程式が、ともに1より小さい異なる2つの解を持つための条件は、以下の3つです。
(1) 判別式 D>0D > 0 (異なる2つの実数解を持つ)
(2) 軸 m<1m < 1 (2つの解がともに1より小さい)
(3) f(1)>0f(1) > 0 (2つの解がともに1より小さい)
(1) 判別式 DD について計算します。
D=(2m)24(1)(2m25)=4m28m2+20=4m2+20D = (-2m)^2 - 4(1)(2m^2 - 5) = 4m^2 - 8m^2 + 20 = -4m^2 + 20
D>0D > 0 より、
4m2+20>0-4m^2 + 20 > 0
4m2<204m^2 < 20
m2<5m^2 < 5
5<m<5-\sqrt{5} < m < \sqrt{5}
(2) 軸について計算します。
f(x)=x22mx+2m25f(x) = x^2 - 2mx + 2m^2 - 5 の軸は x=mx = m です。
m<1m < 1
(3) f(1)f(1) について計算します。
f(1)=122m(1)+2m25=12m+2m25=2m22m4f(1) = 1^2 - 2m(1) + 2m^2 - 5 = 1 - 2m + 2m^2 - 5 = 2m^2 - 2m - 4
f(1)>0f(1) > 0 より、
2m22m4>02m^2 - 2m - 4 > 0
m2m2>0m^2 - m - 2 > 0
(m2)(m+1)>0(m - 2)(m + 1) > 0
m<1m < -1 または m>2m > 2
上記の3つの条件をすべて満たす mm の範囲を求めます。
(1) 5<m<5-\sqrt{5} < m < \sqrt{5} より、約 -2.236 < m < 2.236
(2) m<1m < 1
(3) m<1m < -1 または m>2m > 2
数直線を考えると、
5<m<1-\sqrt{5} < m < -1 が条件をすべて満たします。
また、2<m<52 < m < \sqrt{5} を満たしますが、m<1m < 1 の条件を満たしません。
したがって、求める mm の範囲は 5<m<1-\sqrt{5} < m < -1 です。

3. 最終的な答え

5<m<1-\sqrt{5} < m < -1

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