与えられた等比数列の初項から第$n$項までの和$S_n$を求める問題です。選択肢の中から、条件を満たすものを探します。

代数学等比数列数列の和公式
2025/5/14

1. 問題の内容

与えられた等比数列の初項から第nn項までの和SnS_nを求める問題です。選択肢の中から、条件を満たすものを探します。

2. 解き方の手順

(1) 初項3, 公比-2 のとき
等比数列の和の公式は Sn=a(1rn)1rS_n = \frac{a(1-r^n)}{1-r} です。
ここで、aaは初項、rrは公比です。
a=3a = 3, r=2r = -2 を代入すると、
Sn=3(1(2)n)1(2)=3(1(2)n)3=1(2)nS_n = \frac{3(1-(-2)^n)}{1-(-2)} = \frac{3(1-(-2)^n)}{3} = 1 - (-2)^n
(2) 初項2, 公比3\sqrt{3} のとき
a=2a = 2, r=3r = \sqrt{3} を代入すると、
Sn=2(1(3)n)13S_n = \frac{2(1-(\sqrt{3})^n)}{1-\sqrt{3}}
Sn=2(1(3)n)13=2(1(3)n)(1+3)(13)(1+3)=2(1+3)(1(3)n)13=(1+3)(1(3)n)S_n = \frac{2(1-(\sqrt{3})^n)}{1-\sqrt{3}} = \frac{2(1-(\sqrt{3})^n)(1+\sqrt{3})}{(1-\sqrt{3})(1+\sqrt{3})} = \frac{2(1+\sqrt{3})(1-(\sqrt{3})^n)}{1-3} = -(1+\sqrt{3})(1-(\sqrt{3})^n)
Sn=(1+3)((3)n1)S_n = (1+\sqrt{3})((\sqrt{3})^n - 1)
(3) 初項-3, 公比1 のとき
公比が1なので、数列は 3,3,3,...-3, -3, -3, ... となります。
したがって、Sn=3nS_n = -3n
(4) 一般項が 43n-4 \cdot 3^n のとき
初項は n=1n=1 のときの値なので、a=431=12a = -4 \cdot 3^1 = -12
公比は隣り合う項の比なので、r=43n+143n=3r = \frac{-4 \cdot 3^{n+1}}{-4 \cdot 3^n} = 3
a=12a = -12, r=3r = 3 を代入すると、
Sn=12(13n)13=12(13n)2=6(13n)=663nS_n = \frac{-12(1-3^n)}{1-3} = \frac{-12(1-3^n)}{-2} = 6(1-3^n) = 6 - 6 \cdot 3^n

3. 最終的な答え

それぞれの選択肢に対する和は以下のようになります。
(1) Sn=1(2)nS_n = 1 - (-2)^n
(2) Sn=(1+3)((3)n1)S_n = (1+\sqrt{3})((\sqrt{3})^n - 1)
(3) Sn=3nS_n = -3n
(4) Sn=663nS_n = 6 - 6 \cdot 3^n
(画像にチェックが入っている選択肢は(1)なので、(1)が解答であると考えられます。)
答え:(1) Sn=1(2)nS_n = 1 - (-2)^n

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