不等式 $\log_3(x-1) + \log_3(x+2) \leq 2$ を解きます。

代数学対数不等式真数条件二次不等式対数不等式
2025/5/14

1. 問題の内容

不等式 log3(x1)+log3(x+2)2\log_3(x-1) + \log_3(x+2) \leq 2 を解きます。

2. 解き方の手順

まず、対数の真数条件を確認します。
x1>0x-1 > 0 かつ x+2>0x+2 > 0 である必要があります。
したがって、x>1x > 1 かつ x>2x > -2 より、x>1x > 1 が必要条件となります。
次に、与えられた不等式を変形します。
log3(x1)+log3(x+2)2\log_3(x-1) + \log_3(x+2) \leq 2
log3((x1)(x+2))2\log_3((x-1)(x+2)) \leq 2
log3(x2+x2)2\log_3(x^2 + x - 2) \leq 2
底が3なので、指数関数に変換すると不等号の向きは変わりません。
x2+x232x^2 + x - 2 \leq 3^2
x2+x29x^2 + x - 2 \leq 9
x2+x110x^2 + x - 11 \leq 0
二次方程式 x2+x11=0x^2 + x - 11 = 0 の解を求めます。
解の公式より、
x=1±124(1)(11)2(1)x = \frac{-1 \pm \sqrt{1^2 - 4(1)(-11)}}{2(1)}
x=1±1+442x = \frac{-1 \pm \sqrt{1 + 44}}{2}
x=1±452x = \frac{-1 \pm \sqrt{45}}{2}
x=1±352x = \frac{-1 \pm 3\sqrt{5}}{2}
したがって、x1=1352x_1 = \frac{-1 - 3\sqrt{5}}{2}x2=1+352x_2 = \frac{-1 + 3\sqrt{5}}{2} が二次方程式の解です。
不等式 x2+x110x^2 + x - 11 \leq 0 を満たす xx の範囲は 1352x1+352\frac{-1 - 3\sqrt{5}}{2} \leq x \leq \frac{-1 + 3\sqrt{5}}{2} です。
真数条件 x>1x > 1 と、上記の解の範囲の共通部分を求めます。
x1=135213(2.236)216.70823.854x_1 = \frac{-1 - 3\sqrt{5}}{2} \approx \frac{-1 - 3(2.236)}{2} \approx \frac{-1 - 6.708}{2} \approx -3.854
x2=1+3521+3(2.236)21+6.70825.70822.854x_2 = \frac{-1 + 3\sqrt{5}}{2} \approx \frac{-1 + 3(2.236)}{2} \approx \frac{-1 + 6.708}{2} \approx \frac{5.708}{2} \approx 2.854
したがって、1352x1+352\frac{-1 - 3\sqrt{5}}{2} \leq x \leq \frac{-1 + 3\sqrt{5}}{2} は約 3.854x2.854-3.854 \leq x \leq 2.854 となります。
真数条件 x>1x > 1 を考慮すると、1<x1+3521 < x \leq \frac{-1 + 3\sqrt{5}}{2} となります。

3. 最終的な答え

1<x1+3521 < x \leq \frac{-1 + 3\sqrt{5}}{2}

「代数学」の関連問題

問題224: 数列 $x, 12, y$ が等比数列であり、数列 $68, y, x$ が等差数列であるとき、$x$ と $y$ の値を求めよ。ただし、$0 < x < y$ とする。

等比数列等差数列二次方程式連立方程式
2025/5/14

与えられた分数の分母を有理化し、式を簡単にします。問題の式は $\frac{1-\sqrt{3}}{2+\sqrt{3}}$ です。

分数の有理化平方根式の展開
2025/5/14

与えられた数式の値を計算します。 数式は $\frac{2-\sqrt{6}}{2+\sqrt{6}}$ です。

有理化平方根式の計算
2025/5/14

与えられた分数の分母を有理化する問題です。具体的には、$\frac{2}{\sqrt{7} - \sqrt{3}}$ の分母を有理化します。

分母の有理化平方根代数
2025/5/14

与えられた分数の分母を有理化し、簡略化された形にする問題です。 与えられた分数は $(\sqrt{5} + \sqrt{3}) / (\sqrt{5} - \sqrt{3})$ です。

分数有理化平方根計算
2025/5/14

与えられた問題は、分母に平方根を含む分数の有理化です。具体的には、$\frac{1}{\sqrt{5} + \sqrt{2}}$ を有理化する必要があります。

分数の有理化平方根計算
2025/5/14

与えられた連立一次方程式の解を求める問題です。 行列とベクトルの積の形で、$Ax=0$ と表されています。ここで、$A$ は3x5の行列、$x$ は5x1のベクトルです。 $A = \begin{bm...

線形代数連立一次方程式行列ベクトルの積簡約化
2025/5/14

与えられた行列とベクトルを使って、連立一次方程式の解を求めます。具体的には、以下の連立一次方程式の一般解を求める問題です。 $ \begin{bmatrix} 1 & -4 & 3 & 4 & -3 ...

線形代数連立一次方程式行列行簡約化一般解
2025/5/14

与えられた線形方程式系の解を求める問題です。行列とベクトルの積の形で表された同次連立一次方程式 $ \begin{bmatrix} 1 & -4 & 3 & 4 & -3 \\ 1 & -2 & 0 ...

線形代数連立一次方程式行列簡約化解の表現
2025/5/14

長さ40cmの針金を2つに切り、それぞれの針金で正方形を2つ作る。2つの正方形の面積の和を最小にするには、針金をどのように切れば良いか。また、その面積の和の最小値を求めよ。

二次関数最小値最適化
2025/5/14