右の街路図において、AからBまで行く最短経路の総数を求め、そのうちCとDの両方を通る最短経路の総数を求め、CとDのどちらも通らない最短経路の総数を求める。

離散数学組み合わせ最短経路場合の数包除原理
2025/5/14

1. 問題の内容

右の街路図において、AからBまで行く最短経路の総数を求め、そのうちCとDの両方を通る最短経路の総数を求め、CとDのどちらも通らない最短経路の総数を求める。

2. 解き方の手順

(1) AからBまでの最短経路の総数
AからBまで行くには、右に4回、上に3回移動する必要がある。したがって、最短経路の総数は、7回の移動のうち右への移動4回を選ぶ場合の数に等しい。これは組み合わせで計算できる。
(74)=7!4!3!=7×6×53×2×1=35 \binom{7}{4} = \frac{7!}{4!3!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35
(2) CとDの両方を通る最短経路の総数
AからCまでの最短経路は、右に1回、上に1回移動するので、(21)=2\binom{2}{1}=2通りある。
CからDまでの最短経路は、右に2回移動するので、1通り。
DからBまでの最短経路は、上に2回移動するので、1通り。
したがって、A→C→D→Bの最短経路の総数は、2×1×1=22 \times 1 \times 1 = 2通りである。
(3) CもDも通らない最短経路の総数
AからBまでの最短経路の総数から、Cを通る最短経路の総数とDを通る最短経路の総数を引き、CとDの両方を通る最短経路の総数を足す(包除原理)。
AからCを通る最短経路の総数:A→Cは2通り、C→Bは右に3回、上に2回なので(53)=10\binom{5}{3}=10通り。したがって2×10=202 \times 10 = 20通り。
AからDを通る最短経路の総数:A→Dは右に3回、上に1回なので(43)=4\binom{4}{3}=4通り、D→Bは上に2回なので1通り。したがって4×1=44 \times 1 = 4通り。
Cを通るまたはDを通る最短経路の総数 = Cを通る + Dを通る - CとDを通る = 20+42=2220 + 4 - 2 = 22通り。
したがって、CもDも通らない最短経路の総数 = 全体の最短経路 - Cを通るまたはDを通る最短経路 = 3522=1335 - 22 = 13通り。

3. 最終的な答え

ア:35
イ:2
ウ:13

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