ある試験の結果について、母標準偏差が16点であることがわかっています。受験者の中から無作為に100人を抽出したところ、その平均点が54点でした。この試験の母平均 $m$ を信頼度95%で推定します。答えは小数第2位を四捨五入して小数第1位まで示します。

確率論・統計学信頼区間母平均統計的推測標本平均標準偏差
2025/5/14

1. 問題の内容

ある試験の結果について、母標準偏差が16点であることがわかっています。受験者の中から無作為に100人を抽出したところ、その平均点が54点でした。この試験の母平均 mm を信頼度95%で推定します。答えは小数第2位を四捨五入して小数第1位まで示します。

2. 解き方の手順

母平均 mm の信頼区間を求めるには、以下の公式を使用します。
xˉ±zα/2σn \bar{x} \pm z_{\alpha/2} \frac{\sigma}{\sqrt{n}}
ここで、
xˉ\bar{x} は標本平均(この場合は54点)
σ\sigma は母標準偏差(この場合は16点)
nn は標本サイズ(この場合は100人)
zα/2z_{\alpha/2} は信頼度に対応するZ値です。信頼度95%の場合、zα/2=1.96z_{\alpha/2} = 1.96です。
信頼区間を計算します。まず、誤差の幅を計算します。
E=zα/2σn=1.96×16100=1.96×1610=1.96×1.6=3.136E = z_{\alpha/2} \frac{\sigma}{\sqrt{n}} = 1.96 \times \frac{16}{\sqrt{100}} = 1.96 \times \frac{16}{10} = 1.96 \times 1.6 = 3.136
次に、信頼区間の上限と下限を計算します。
下限: xˉE=543.136=50.864\bar{x} - E = 54 - 3.136 = 50.864
上限: xˉ+E=54+3.136=57.136\bar{x} + E = 54 + 3.136 = 57.136
問題文の指示に従って、小数第2位を四捨五入して小数第1位まで示します。
下限: 50.9
上限: 57.1

3. 最終的な答え

母平均 mm の信頼度95%の信頼区間は、[50.9, 57.1]です。

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