(1) 大小2つのサイコロを同時に投げたときの出目をそれぞれ$a, b$とする。 * 2桁の整数$10a + b$が5の倍数になる場合の数を求める。 * $a + 2b < 10$となる確率を求める。 (2) 碁石と竹ひごを使って正六角形を横一列につなげた形を作る。 * 正六角形を5個つなげた形を作るときに使う碁石の個数を求める。 * 正六角形を$n$個つなげた形を作るときに使う碁石の個数を$a$個、竹ひごの本数を$b$本とする。このとき、$a+b$を$n$を使った式で表し、$a, b$をそれぞれ$n$を使った式で表し、それが常に成り立つ理由を説明する。

確率論・統計学確率場合の数サイコロ数列
2025/6/5

1. 問題の内容

(1) 大小2つのサイコロを同時に投げたときの出目をそれぞれa,ba, bとする。
* 2桁の整数10a+b10a + bが5の倍数になる場合の数を求める。
* a+2b<10a + 2b < 10となる確率を求める。
(2) 碁石と竹ひごを使って正六角形を横一列につなげた形を作る。
* 正六角形を5個つなげた形を作るときに使う碁石の個数を求める。
* 正六角形をnn個つなげた形を作るときに使う碁石の個数をaa個、竹ひごの本数をbb本とする。このとき、a+ba+bnnを使った式で表し、a,ba, bをそれぞれnnを使った式で表し、それが常に成り立つ理由を説明する。

2. 解き方の手順

(1) ① 2桁の整数10a+b10a + bが5の倍数となるのは、一の位bbが0または5のとき。bbはサイコロの出目なので0になることはない。よってb=5b = 5のときのみを考えればよい。
aaは1から6までの値を取れるので、10a+510a + 5が5の倍数になるのはaaが1から6のいずれの値でも成り立つ。
したがって、aaの取りうる値は6通り。
a+2b<10a + 2b < 10となる確率を求める。a,ba, bはそれぞれ1から6までの整数である。
a+2b<10a + 2b < 10を変形すると、a<102ba < 10 - 2b
bbの値を1から順に代入してaaの取りうる値を考える。
* b=1b = 1のとき、a<102(1)=8a < 10 - 2(1) = 8aaは1から6までの値を取れるので、6通り。
* b=2b = 2のとき、a<102(2)=6a < 10 - 2(2) = 6aaは1から5までの値を取れるので、5通り。
* b=3b = 3のとき、a<102(3)=4a < 10 - 2(3) = 4aaは1から3までの値を取れるので、3通り。
* b=4b = 4のとき、a<102(4)=2a < 10 - 2(4) = 2aaは1までの値を取れるので、1通り。
* b=5b = 5のとき、a<102(5)=0a < 10 - 2(5) = 0aaは取りうる値がないので、0通り。
* b=6b = 6のとき、a<102(6)=2a < 10 - 2(6) = -2aaは取りうる値がないので、0通り。
よって、a+2b<10a + 2b < 10となるのは6+5+3+1=156 + 5 + 3 + 1 = 15通り。
大小2つのサイコロの出目の組み合わせは6×6=366 \times 6 = 36通りなので、求める確率は1536=512\frac{15}{36} = \frac{5}{12}
(2) ① 正六角形を5個つなげた形を作るとき、最初の正六角形に6個の碁石が必要で、その後は正六角形を追加するごとに1個ずつ碁石が減るので、碁石の個数は6+4×1=116 + 4 \times 1 = 11個。
5個の正六角形をつなげるので碁石の数は 5+6=115 + 6 = 11 個。
② 正六角形をnn個つなげた形を作るとき、碁石の個数はa=n+5a = n + 5個。
竹ひごの本数は、6+5(n1)=5n+16 + 5(n-1) = 5n+1 本。したがって、b=5n+1b = 5n+1
よって、a+b=(n+5)+(5n+1)=6n+6a + b = (n+5) + (5n+1) = 6n + 6
碁石の数について、最初の正六角形を作るのに6個の碁石を使い、それ以降は正六角形を1つ追加するたびに1個の碁石を追加すれば良いので、a=6+(n1)=n+5a = 6 + (n-1) = n + 5
竹ひごの数について、最初の正六角形を作るのに6本の竹ひごを使い、それ以降は正六角形を1つ追加するたびに5本の竹ひごを追加すれば良いので、b=6+5(n1)=5n+1b = 6 + 5(n-1) = 5n + 1

3. 最終的な答え

(1) ① 6通り
  ② 512\frac{5}{12}
(2) ① 11個
  ② a+b=6n+6a+b = 6n+6, a=n+5a=n+5, b=5n+1b=5n+1
理由:最初の正六角形を作るのに碁石は6個必要で、以降は1個ずつ増える。竹ひごは最初に6本必要で、以降は5本ずつ増えるから。

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