与えられた関数が指定された範囲で最大値と最小値を持つかどうかを判断し、持つ場合はその値を求めます。関数は以下の3つです。 (1) $y = 2^{-x} \quad (0 \le x \le 1)$ (2) $y = 3\cos 2x \quad (0 < x < \pi)$ (3) $y = \frac{1}{x} \quad (-1 \le x < 0)$

解析学関数の最大値関数の最小値指数関数三角関数分数関数微分積分
2025/5/14

1. 問題の内容

与えられた関数が指定された範囲で最大値と最小値を持つかどうかを判断し、持つ場合はその値を求めます。関数は以下の3つです。
(1) y=2x(0x1)y = 2^{-x} \quad (0 \le x \le 1)
(2) y=3cos2x(0<x<π)y = 3\cos 2x \quad (0 < x < \pi)
(3) y=1x(1x<0)y = \frac{1}{x} \quad (-1 \le x < 0)

2. 解き方の手順

(1) y=2xy = 2^{-x} について:
2x2^{-x} は減少関数です。区間 0x10 \le x \le 1 で連続なので、最大値と最小値を持ちます。
最大値は x=0x = 0 のとき y=20=1y = 2^{-0} = 1 です。
最小値は x=1x = 1 のとき y=21=12y = 2^{-1} = \frac{1}{2} です。
(2) y=3cos2xy = 3\cos 2x について:
0<x<π0 < x < \pi の範囲で 0<2x<2π0 < 2x < 2\pi です。
cos2x\cos 2x2x=02x = 0 で最大値 11 を、 2x=π2x = \pi で最小値 1-1 をとります。
2x=02x = 0x=0x = 0 に対応し、区間 0<x<π0 < x < \pi には含まれません。
2x=π2x = \pix=π2x = \frac{\pi}{2} に対応し、区間 0<x<π0 < x < \pi に含まれます。
2x2x00 に近づくとき、xx00 に近づき、yy33 に近づきますが、33 は最大値ではありません。
2x2x2π2\pi に近づくとき、xxπ\pi に近づき、yy33 に近づきますが、33 は最大値ではありません。
x=π2x = \frac{\pi}{2} のとき、y=3cos(2π2)=3cosπ=3y = 3\cos(2 \cdot \frac{\pi}{2}) = 3\cos \pi = -3 です。
したがって、最小値は 3-3 です。しかし、最大値は存在しません。
(3) y=1xy = \frac{1}{x} について:
1x\frac{1}{x} は減少関数です。区間 1x<0-1 \le x < 0 で定義されています。
x=1x = -1 のとき y=11=1y = \frac{1}{-1} = -1 です。これが最大値です。
xx00 に近づくとき、yy-\infty に発散します。したがって、最小値は存在しません。

3. 最終的な答え

(1) 最大値:11、最小値:12\frac{1}{2}
(2) 最大値:なし、最小値:3-3
(3) 最大値:1-1、最小値:なし

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