点 A と点 P の位置ベクトルをそれぞれ $\overrightarrow{OA} = \mathbf{a}$、$\overrightarrow{OP} = \mathbf{p}$ とするとき、ベクトル方程式 $\mathbf{p} \cdot (\mathbf{p} - 2\mathbf{a}) = 0$ を満たす点 P が描く図形を求める。ここで点 O は原点を表す。

幾何学ベクトルベクトル方程式
2025/5/15

1. 問題の内容

点 A と点 P の位置ベクトルをそれぞれ OA=a\overrightarrow{OA} = \mathbf{a}OP=p\overrightarrow{OP} = \mathbf{p} とするとき、ベクトル方程式 p(p2a)=0\mathbf{p} \cdot (\mathbf{p} - 2\mathbf{a}) = 0 を満たす点 P が描く図形を求める。ここで点 O は原点を表す。

2. 解き方の手順

与えられたベクトル方程式を変形する。
p(p2a)=0\mathbf{p} \cdot (\mathbf{p} - 2\mathbf{a}) = 0
pp2pa=0\mathbf{p} \cdot \mathbf{p} - 2\mathbf{p} \cdot \mathbf{a} = 0
p22pa=0|\mathbf{p}|^2 - 2\mathbf{p} \cdot \mathbf{a} = 0
ここで、aa=a2\mathbf{a} \cdot \mathbf{a} = |\mathbf{a}|^2 を用いて両辺に a2|\mathbf{a}|^2 を加える。
p22pa+a2=a2|\mathbf{p}|^2 - 2\mathbf{p} \cdot \mathbf{a} + |\mathbf{a}|^2 = |\mathbf{a}|^2
(pa)(pa)=a2(\mathbf{p} - \mathbf{a}) \cdot (\mathbf{p} - \mathbf{a}) = |\mathbf{a}|^2
pa2=a2|\mathbf{p} - \mathbf{a}|^2 = |\mathbf{a}|^2
よって
pa=a|\mathbf{p} - \mathbf{a}| = |\mathbf{a}|
これは点 A を中心とする半径 a|\mathbf{a}| の円を表す。

3. 最終的な答え

点 A を中心とする、半径 a|\mathbf{a}| の円。

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