2次式と3次式の2つの整式がある。これらの最大公約数は $2x-1$ であり、最小公倍数は $2x^4 + 3x^3 + 2x^2 + 6x - 4$ である。このとき、2つの整式を求める。

代数学多項式最大公約数最小公倍数因数分解
2025/5/15

1. 問題の内容

2次式と3次式の2つの整式がある。これらの最大公約数は 2x12x-1 であり、最小公倍数は 2x4+3x3+2x2+6x42x^4 + 3x^3 + 2x^2 + 6x - 4 である。このとき、2つの整式を求める。

2. 解き方の手順

2つの整式を A(x)A(x)B(x)B(x) とします。最大公約数を G(x)G(x)、最小公倍数を L(x)L(x) とすると、次の関係が成り立ちます。
A(x)B(x)=G(x)L(x)A(x)B(x) = G(x)L(x)
この問題では、G(x)=2x1G(x) = 2x-1 であり、L(x)=2x4+3x3+2x2+6x4L(x) = 2x^4 + 3x^3 + 2x^2 + 6x - 4 です。
したがって、
A(x)B(x)=(2x1)(2x4+3x3+2x2+6x4)A(x)B(x) = (2x-1)(2x^4 + 3x^3 + 2x^2 + 6x - 4)
ここで、L(x)L(x) を因数分解することを試みます。L(x)L(x)2x12x-1 で割り切れるはずです。実際に割ってみると、
2x4+3x3+2x2+6x4=(2x1)(x3+2x2+2x+4)2x^4 + 3x^3 + 2x^2 + 6x - 4 = (2x - 1)(x^3 + 2x^2 + 2x + 4)
よって、
A(x)B(x)=(2x1)2(x3+2x2+2x+4)A(x)B(x) = (2x-1)^2(x^3 + 2x^2 + 2x + 4)
x3+2x2+2x+4x^3 + 2x^2 + 2x + 4 をさらに因数分解します。x=2x=-2 を代入すると、(2)3+2(2)2+2(2)+4=8+84+4=0(-2)^3 + 2(-2)^2 + 2(-2) + 4 = -8 + 8 - 4 + 4 = 0 となり、x+2x+2 を因数に持ちます。組み立て除法または筆算で x3+2x2+2x+4x^3 + 2x^2 + 2x + 4x+2x+2 で割ると、x2+2x^2+2 になります。
x3+2x2+2x+4=(x+2)(x2+2)x^3 + 2x^2 + 2x + 4 = (x+2)(x^2+2)
したがって、A(x)B(x)=(2x1)2(x+2)(x2+2)A(x)B(x) = (2x-1)^2(x+2)(x^2+2) となります。
A(x)A(x) は2次式、B(x)B(x) は3次式なので、A(x)A(x)(2x1)(x+2)(2x-1)(x+2)で、B(x)B(x)(2x1)(x2+2)(2x-1)(x^2+2) か、A(x)A(x)x2+2x^2+2 で、B(x)B(x)(2x1)2(x+2)(2x-1)^2(x+2) のいずれかとなります。ただし2x12x-1は最大公約数なので、A(x)A(x)B(x)B(x)2x12x-1を共通因数に持つ必要があります。よって、A(x)=(2x1)(x+2)A(x) = (2x-1)(x+2) および B(x)=(2x1)(x2+2)B(x) = (2x-1)(x^2+2) となります。
A(x)=(2x1)(x+2)=2x2+4xx2=2x2+3x2A(x) = (2x-1)(x+2) = 2x^2 + 4x - x - 2 = 2x^2 + 3x - 2
B(x)=(2x1)(x2+2)=2x3x2+4x2B(x) = (2x-1)(x^2+2) = 2x^3 - x^2 + 4x - 2

3. 最終的な答え

2x2+3x22x^2 + 3x - 2 および 2x3x2+4x22x^3 - x^2 + 4x - 2

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