2次方程式 $x^2 + 2mx + m + 6 = 0$ が異なる2つの正の解を持つとき、定数 $m$ の値の範囲を求めよ。

代数学二次方程式解の条件判別式解と係数の関係
2025/5/17

1. 問題の内容

2次方程式 x2+2mx+m+6=0x^2 + 2mx + m + 6 = 0 が異なる2つの正の解を持つとき、定数 mm の値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

2次方程式 ax2+bx+c=0ax^2+bx+c=0 が異なる2つの実数解を持つ条件は、判別式 D=b24ac>0D = b^2 - 4ac > 0 である。
また、2つの解 α,β\alpha, \beta がともに正である条件は、α+β>0\alpha + \beta > 0 かつ αβ>0\alpha \beta > 0 である。
まず、x2+2mx+m+6=0x^2 + 2mx + m + 6 = 0 の判別式を DD とすると、
D=(2m)24(m+6)=4m24m24=4(m2m6)=4(m3)(m+2)D = (2m)^2 - 4(m+6) = 4m^2 - 4m - 24 = 4(m^2 - m - 6) = 4(m-3)(m+2)
異なる2つの実数解を持つためには、D>0D > 0 であるから、
4(m3)(m+2)>04(m-3)(m+2) > 0
(m3)(m+2)>0(m-3)(m+2) > 0
よって、m<2m < -2 または m>3m > 3
次に、解と係数の関係より、2つの解を α,β\alpha, \beta とすると、
α+β=2m\alpha + \beta = -2m
αβ=m+6\alpha \beta = m+6
2つの解がともに正であるためには、α+β>0\alpha + \beta > 0 かつ αβ>0\alpha \beta > 0 が必要である。
2m>0-2m > 0 より、m<0m < 0
m+6>0m+6 > 0 より、m>6m > -6
以上より、mm の条件は
(i) m<2m < -2 または m>3m > 3
(ii) m<0m < 0
(iii) m>6m > -6
これらを全て満たす mm の範囲は、6<m<2-6 < m < -2 である。

3. 最終的な答え

6<m<2-6 < m < -2

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