方程式 $(x^2 - 1)\cos x + \sqrt{2}\sin x - 1 = 0$ が、開区間$(0, 1)$において実数解を持つことを示せ。

解析学中間値の定理方程式三角関数実数解連続性
2025/5/18

1. 問題の内容

方程式 (x21)cosx+2sinx1=0(x^2 - 1)\cos x + \sqrt{2}\sin x - 1 = 0 が、開区間(0,1)(0, 1)において実数解を持つことを示せ。

2. 解き方の手順

中間値の定理を用いて証明します。
関数 f(x)=(x21)cosx+2sinx1f(x) = (x^2 - 1)\cos x + \sqrt{2}\sin x - 1 を考えます。
f(x)f(x)は連続関数であるため、中間値の定理が適用できます。
区間(0,1)(0, 1)において、f(0)f(0)f(1)f(1)の符号が異なることを示せば、(0,1)(0, 1)の間にf(x)=0f(x) = 0となる実数解が存在することが証明できます。
まず、f(0)f(0)を計算します。
f(0)=(021)cos0+2sin01=(1)(1)+2(0)1=11=2f(0) = (0^2 - 1)\cos 0 + \sqrt{2}\sin 0 - 1 = (-1)(1) + \sqrt{2}(0) - 1 = -1 - 1 = -2
次に、f(1)f(1)を計算します。
f(1)=(121)cos1+2sin11=(0)cos1+2sin11=2sin11f(1) = (1^2 - 1)\cos 1 + \sqrt{2}\sin 1 - 1 = (0)\cos 1 + \sqrt{2}\sin 1 - 1 = \sqrt{2}\sin 1 - 1
sin1\sin 1は、1ラジアンでのサインの値です。1ラジアンは約57.3度なので、sin1>sin(π/6)=1/2\sin 1 > \sin (\pi/6) = 1/2 であることがわかります。
したがって、
2sin1>212=220.707\sqrt{2} \sin 1 > \sqrt{2} \cdot \frac{1}{2} = \frac{\sqrt{2}}{2} \approx 0.707
従って、f(1)=2sin11>0f(1) = \sqrt{2} \sin 1 - 1 > 0となる可能性がある。
f(1)=2sin(1)1f(1) = \sqrt{2}\sin(1) - 1 の符号を厳密に示すため、sin(1)\sin(1) の近似値を調べます。 sin(1)0.84147\sin(1) \approx 0.84147
f(1)20.8414711.41420.8414711.189210.1892>0f(1) \approx \sqrt{2} \cdot 0.84147 - 1 \approx 1.4142 \cdot 0.84147 - 1 \approx 1.1892 - 1 \approx 0.1892 > 0
f(0)=2<0f(0) = -2 < 0 であり、f(1)>0f(1) > 0 であるため、f(0)f(0)f(1)f(1)の符号が異なります。
したがって、中間値の定理より、開区間(0,1)(0, 1)においてf(x)=0f(x) = 0となる実数解が存在します。

3. 最終的な答え

方程式 (x21)cosx+2sinx1=0(x^2 - 1)\cos x + \sqrt{2}\sin x - 1 = 0 は、開区間 (0,1)(0, 1) において実数解を持つ。

「解析学」の関連問題

$x$ が 9 から 10 に増加したときの変化率 $\frac{\Delta x}{x}$ を求める問題です。ただし、解答として $\frac{\Delta x}{x} = \frac{1}{10}...

変化率微分増分割合
2025/6/5

関数 $C(x) = \frac{1}{8}x^3 - \frac{3}{2}x^2 + \frac{19}{2}x$ を $x$ で微分した結果 $C'(x) = \frac{3}{8}x^2 - ...

微分関数の微分導関数
2025/6/5

$x > 0$ を定義域とする関数 $C(x) = \frac{1}{8}x^3 - \frac{3}{2}x^2 + \frac{19}{2}x$ が与えられています。$C(x)$ を $x$ で微...

微分関数の微分導関数関数の計算
2025/6/5

この問題は、いくつかの経済学的な概念を扱う問題です。具体的には、総可変費用、限界費用、平均可変費用、変化率、そして価格弾力性などが登場します。問題文中の空欄を埋める問題が含まれています。

微分経済学限界費用平均可変費用変化率
2025/6/5

問題は、与えられた関数を微分することです。特に、(1) $x \log x$ と (5) $\frac{\log x}{x^2}$ の微分を求めます。

微分対数関数積の微分商の微分
2025/6/5

次の関数を微分せよ。 (1) $x \log x$ (5) $\frac{\log x}{x^2}$

微分対数関数積の微分商の微分
2025/6/5

次の関数を微分せよ。 (1) $x \log x$ (5) $\frac{\log x}{x^2}$

微分対数関数積の微分商の微分
2025/6/5

与えられた関数の微分を求める問題です。 (1) $y = \log|x+21|$ の微分を求めます。 (2) $y = \log|\frac{x+1}{x}|$ の微分を求めます。

微分対数関数合成関数の微分
2025/6/5

$\log(\tan x)$を微分せよ。

微分対数関数合成関数の微分
2025/6/5

はい、承知しました。画像に写っている問題のうち、いくつか解いてみます。

微分対数関数指数関数合成関数の微分積の微分商の微分
2025/6/5