9個の文字 E, X, C, E, L, L, E, N, T が与えられている。 (1) これらの文字を左から横一列に並べる場合の数を求める。また、Lが続いて並ばない並べ方の総数と、Eが続けて並ばない並べ方の総数を求める。 (2) これらの文字から任意に4文字を選んで左から横一列に並べる場合の数を求める。

離散数学順列組み合わせ場合の数重複順列
2025/5/19

1. 問題の内容

9個の文字 E, X, C, E, L, L, E, N, T が与えられている。
(1) これらの文字を左から横一列に並べる場合の数を求める。また、Lが続いて並ばない並べ方の総数と、Eが続けて並ばない並べ方の総数を求める。
(2) これらの文字から任意に4文字を選んで左から横一列に並べる場合の数を求める。

2. 解き方の手順

(1)
(ア) 9文字を並べる総数:
9文字のうち、Eが3個、Lが2個あるので、総数は
9!3!2!=3628806×2=36288012=30240\frac{9!}{3!2!} = \frac{362880}{6 \times 2} = \frac{362880}{12} = 30240
(イ) Lが続いて並ばない並べ方の総数:
まずL以外の7文字(E, X, C, E, E, N, T)を並べる。これは 7!3!=50406=840\frac{7!}{3!} = \frac{5040}{6} = 840 通り。
次に、並べた7文字の間にLを挿入する。Lを挿入できる場所は8箇所ある。この8箇所から2箇所を選ぶので、(82)=8×72=28\binom{8}{2} = \frac{8 \times 7}{2} = 28 通り。
したがって、Lが続いて並ばない並べ方の総数は 840×28=23520840 \times 28 = 23520 通り。
(ウ) Eが続けて並ばない並べ方の総数:
まずL, X, C, L, N, Tの6文字を並べると 6!2!=360\frac{6!}{2!} = 360通り。
この6文字の間にEを挿入する場所は7箇所ある。3個のEを異なる場所に入れるので(73)=7×6×53×2×1=35\binom{7}{3} = \frac{7\times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35通り。
よってEが続けて並ばない並べ方の総数は360×35=12600360 \times 35 = 12600通り。
(2)
4文字を取り出して並べる場合の数。
文字の種類は E, X, C, L, N, Tの6種類。Eが3個、Lが2個。
(i) 4文字すべてが異なる場合。6種類から4文字を選ぶ。6P4=6×5×4×3=360{}_6 P_4 = 6 \times 5 \times 4 \times 3 = 360
(ii) 同じ文字が2つ含まれる場合。
同じ文字は E または L。
(a) Eを2つ含む場合:残りの2文字は5種類から選ぶ。 5P2=20{}_5 P_2 = 204!2!×20=12×20=240\frac{4!}{2!} \times 20 = 12 \times 20 = 240
(b) Lを2つ含む場合:残りの2文字は5種類から選ぶ。5P2=20{}_5 P_2 = 204!2!×20=12×20=240\frac{4!}{2!} \times 20 = 12 \times 20 = 240
(iii) 同じ文字が3つ含まれる場合。Eを3つ含む。残りの1文字は5種類から選ぶ。5×4!3!=205 \times \frac{4!}{3!} = 20
(iv) 同じ文字が2種類、それぞれ2つずつ含まれる場合。Eを2つ、Lを2つ含む。4!2!2!=6\frac{4!}{2!2!} = 6
よって合計は360+240+240+20+6=866360 + 240 + 240 + 20 + 6 = 866通り。

3. 最終的な答え

ア: 30240
イ: 23520
ウ: 12600
エ: 866

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