1. 問題の内容
複素数 に対して、 が実数であることを示す。
2. 解き方の手順
複素数 が実数であることは、 が成り立つことと同値である。したがって、 に対して、 を計算し、 となることを示す。
まず、複素数の共役の性質より、
となる。さらに、 であるから、
となる。
であるとき、
が成り立つ。両辺に をかけると、
したがって、 または が成り立つ。
であるから、 は 、つまり を意味する。
は が実数であることを意味する。
したがって、 または が実数であれば、 は実数となる。問題文からは追加の情報がないので、 または が実数という条件があるはずである。
ここでは、 であると仮定する。
のとき、 と表せる。
このとき、 であり、 となる。
したがって、 となり、これは実数である。
3. 最終的な答え
は実数である。 の場合、 となり実数である。 また、が実数の場合も、は明らかに実数である。