2つのミステリー小説XとYに対する7人のモニターの採点結果が与えられている。Xの採点を $x$、Yの採点を $y$ とする。$x$ と $y$ のデータの平均値からの散らばりの度合いが大きいのはどちらかを、標準偏差によって比較する。

確率論・統計学標準偏差統計データの分析散らばり
2025/5/19

1. 問題の内容

2つのミステリー小説XとYに対する7人のモニターの採点結果が与えられている。Xの採点を xx、Yの採点を yy とする。xxyy のデータの平均値からの散らばりの度合いが大きいのはどちらかを、標準偏差によって比較する。

2. 解き方の手順

まず、xxyy それぞれのデータの平均値を計算する。
xx の平均値を xˉ\bar{x}yy の平均値を yˉ\bar{y} とする。
次に、xxyy それぞれのデータの標準偏差を計算する。
xx の標準偏差を sxs_xyy の標準偏差を sys_y とする。
xx の平均 xˉ\bar{x}
xˉ=10+18+15+8+11+19+177=987=14\bar{x} = \frac{10 + 18 + 15 + 8 + 11 + 19 + 17}{7} = \frac{98}{7} = 14
yy の平均 yˉ\bar{y}
yˉ=13+15+11+10+9+14+127=847=12\bar{y} = \frac{13 + 15 + 11 + 10 + 9 + 14 + 12}{7} = \frac{84}{7} = 12
xx の標準偏差 sxs_x を計算する。
まず、各データと平均値の差の2乗を計算する。
(1014)2=16(10-14)^2 = 16
(1814)2=16(18-14)^2 = 16
(1514)2=1(15-14)^2 = 1
(814)2=36(8-14)^2 = 36
(1114)2=9(11-14)^2 = 9
(1914)2=25(19-14)^2 = 25
(1714)2=9(17-14)^2 = 9
これらの合計は 16+16+1+36+9+25+9=11216 + 16 + 1 + 36 + 9 + 25 + 9 = 112
sx=11271=1126=56318.674.32s_x = \sqrt{\frac{112}{7-1}} = \sqrt{\frac{112}{6}} = \sqrt{\frac{56}{3}} \approx \sqrt{18.67} \approx 4.32
yy の標準偏差 sys_y を計算する。
まず、各データと平均値の差の2乗を計算する。
(1312)2=1(13-12)^2 = 1
(1512)2=9(15-12)^2 = 9
(1112)2=1(11-12)^2 = 1
(1012)2=4(10-12)^2 = 4
(912)2=9(9-12)^2 = 9
(1412)2=4(14-12)^2 = 4
(1212)2=0(12-12)^2 = 0
これらの合計は 1+9+1+4+9+4+0=281 + 9 + 1 + 4 + 9 + 4 + 0 = 28
sy=2871=286=1434.672.16s_y = \sqrt{\frac{28}{7-1}} = \sqrt{\frac{28}{6}} = \sqrt{\frac{14}{3}} \approx \sqrt{4.67} \approx 2.16
sx4.32s_x \approx 4.32sy2.16s_y \approx 2.16 なので、xx の標準偏差の方が大きい。

3. 最終的な答え

標準偏差を比較すると、xx のデータの標準偏差の方が yy のデータの標準偏差よりも大きい。
したがって、データの平均値からの散らばりの度合いが大きいのは xx のデータである。
最終的な答えは、xx のデータ。

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