2直線 $y=2x$ と $y=mx$ のなす角が $\frac{\pi}{3}$ のとき、定数 $m$ の値を求める問題です。

幾何学直線角度三角関数絶対値代数
2025/5/19

1. 問題の内容

2直線 y=2xy=2xy=mxy=mx のなす角が π3\frac{\pi}{3} のとき、定数 mm の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

2直線のなす角 θ\theta とそれぞれの直線の傾き m1,m2m_1, m_2 の間には、以下の関係式が成り立ちます。
tanθ=m1m21+m1m2\tan\theta = \left|\frac{m_1 - m_2}{1 + m_1m_2}\right|
この問題では、m1=2m_1 = 2, m2=mm_2 = m, θ=π3\theta = \frac{\pi}{3} であるので、tanπ3=3\tan\frac{\pi}{3} = \sqrt{3} を代入して、
3=2m1+2m\sqrt{3} = \left|\frac{2 - m}{1 + 2m}\right|
絶対値を外すと、
2m1+2m=±3\frac{2 - m}{1 + 2m} = \pm\sqrt{3}
それぞれの場合について mm を解きます。
(i) 2m1+2m=3\frac{2 - m}{1 + 2m} = \sqrt{3} のとき
2m=3(1+2m)2 - m = \sqrt{3}(1 + 2m)
2m=3+23m2 - m = \sqrt{3} + 2\sqrt{3}m
m+23m=23m + 2\sqrt{3}m = 2 - \sqrt{3}
(1+23)m=23(1 + 2\sqrt{3})m = 2 - \sqrt{3}
m=231+23m = \frac{2 - \sqrt{3}}{1 + 2\sqrt{3}}
m=(23)(123)(1+23)(123)=2433+6112=85311=8+5311m = \frac{(2 - \sqrt{3})(1 - 2\sqrt{3})}{(1 + 2\sqrt{3})(1 - 2\sqrt{3})} = \frac{2 - 4\sqrt{3} - \sqrt{3} + 6}{1 - 12} = \frac{8 - 5\sqrt{3}}{-11} = \frac{-8 + 5\sqrt{3}}{11}
(ii) 2m1+2m=3\frac{2 - m}{1 + 2m} = -\sqrt{3} のとき
2m=3(1+2m)2 - m = -\sqrt{3}(1 + 2m)
2m=323m2 - m = -\sqrt{3} - 2\sqrt{3}m
m23m=2+3m - 2\sqrt{3}m = 2 + \sqrt{3}
(123)m=2+3(1 - 2\sqrt{3})m = 2 + \sqrt{3}
m=2+3123m = \frac{2 + \sqrt{3}}{1 - 2\sqrt{3}}
m=(2+3)(1+23)(123)(1+23)=2+43+3+6112=8+5311=85311m = \frac{(2 + \sqrt{3})(1 + 2\sqrt{3})}{(1 - 2\sqrt{3})(1 + 2\sqrt{3})} = \frac{2 + 4\sqrt{3} + \sqrt{3} + 6}{1 - 12} = \frac{8 + 5\sqrt{3}}{-11} = \frac{-8 - 5\sqrt{3}}{11}

3. 最終的な答え

m=8+5311,85311m = \frac{-8 + 5\sqrt{3}}{11}, \frac{-8 - 5\sqrt{3}}{11}

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