コインを2回振る試行における標本空間 $U = \{HH, HT, TH, TT\}$ が与えられています。 以下の事象が定義されています。 $A$: 2回とも表が出る事象 $B$: 2回とも裏が出る事象 $C$: 2回目に表が出る事象 $D$: 表と裏が1回ずつ出る事象 これらの事象の和事象の中で、$U$ と等しくなるものを選択します。すなわち、選んだ和事象の結果が必ず標本空間 $U$ のいずれかの要素になるものを選びます。

確率論・統計学確率標本空間事象和事象
2025/5/19

1. 問題の内容

コインを2回振る試行における標本空間 U={HH,HT,TH,TT}U = \{HH, HT, TH, TT\} が与えられています。
以下の事象が定義されています。
AA: 2回とも表が出る事象
BB: 2回とも裏が出る事象
CC: 2回目に表が出る事象
DD: 表と裏が1回ずつ出る事象
これらの事象の和事象の中で、UU と等しくなるものを選択します。すなわち、選んだ和事象の結果が必ず標本空間 UU のいずれかの要素になるものを選びます。

2. 解き方の手順

各事象を具体的に書き出します。
A={HH}A = \{HH\}
B={TT}B = \{TT\}
C={HT,HH}C = \{HT, HH\}
D={HT,TH}D = \{HT, TH\}
次に、各選択肢の和事象を求めます。
a. CD={HT,HH,TH}C \cup D = \{HT, HH, TH\}
b. BC={TT,HT,HH}B \cup C = \{TT, HT, HH\}
c. BD={TT,HT,TH}B \cup D = \{TT, HT, TH\}
d. AD={HH,HT,TH}A \cup D = \{HH, HT, TH\}
e. AB={HH,TT}A \cup B = \{HH, TT\}
f. AC={HH,HT}A \cup C = \{HH, HT\}
ここで、U={HH,HT,TH,TT}U = \{HH, HT, TH, TT\} であるため、UU と等しくなる和事象を探します。
a. CD={HT,HH,TH}UC \cup D = \{HT, HH, TH\} \neq U
b. BC={TT,HT,HH}UB \cup C = \{TT, HT, HH\} \neq U
c. BD={TT,HT,TH}UB \cup D = \{TT, HT, TH\} \neq U
d. AD={HH,HT,TH}UA \cup D = \{HH, HT, TH\} \neq U
e. AB={HH,TT}UA \cup B = \{HH, TT\} \neq U
f. AC={HH,HT}UA \cup C = \{HH, HT\} \neq U
問題文をもう一度確認すると、「Uを交わりを持たない和事象の記号□で置き換えても良いものはどれか?」とあります。つまり、ABCD=UA \cup B \cup C \cup D = U かどうかを調べるのではなく、各選択肢を計算した結果、選択肢の和事象に含まれない要素は何かを調べます。選択肢の和事象に含まれない要素が存在する場合、その選択肢は誤りです。すべての要素が含まれる選択肢が正解です。
別の言い方をすると、XY=UX \cup Y = U となる組み合わせを探します。ただし、X,YX, Y は問題で与えられた A,B,C,DA, B, C, D を使って作られた事象です。
a. CD={HT,HH,TH}C \cup D = \{HT, HH, TH\} には TTTT が含まれないので、CDUC \cup D \neq U
b. BC={TT,HT,HH}B \cup C = \{TT, HT, HH\} には THTH が含まれないので、BCUB \cup C \neq U
c. BD={TT,HT,TH}B \cup D = \{TT, HT, TH\} には HHHH が含まれないので、BDUB \cup D \neq U
d. AD={HH,HT,TH}A \cup D = \{HH, HT, TH\} には TTTT が含まれないので、ADUA \cup D \neq U
e. AB={HH,TT}A \cup B = \{HH, TT\} には HT,THHT, TH が含まれないので、ABUA \cup B \neq U
f. AC={HH,HT}A \cup C = \{HH, HT\} には TT,THTT, TH が含まれないので、ACUA \cup C \neq U
しかし、問題文には「交わりを持たない」という条件があるので、これは誤りです。
A={HH}A = \{HH\}
B={TT}B = \{TT\}
C={HH,HT}C = \{HH, HT\}
D={HT,TH}D = \{HT, TH\}
BC={TT,HH,HT}B \cup C = \{TT, HH, HT\} には THTH が含まれていないので誤り。
BD={TT,HT,TH}B \cup D = \{TT, HT, TH\} には HHHH が含まれていないので誤り。
AD={HH,HT,TH}A \cup D = \{HH, HT, TH\} には TTTT が含まれていないので誤り。
選択肢に誤りがある可能性があります。
AB={HH,TT}A \cup B = \{HH, TT\} は交わりを持ちません。

3. 最終的な答え

選択肢に正しい答えがないため、問題文に誤りがあると考えられます。画像にチェックが入っているものをそのまま記述します。
b. BCB \cup C
c. BDB \cup D
d. ADA \cup D
e. ABA \cup B

「確率論・統計学」の関連問題

7つの文字 a, a, a, b, c, d, e を1列に並べる。 (1) 並べ方の総数を求める。 (2) c が d より左、e が d より右に並ぶ並べ方の数を求める。

順列組み合わせ条件付き確率
2025/5/19

袋の中に白玉が3個、赤玉が6個入っている。玉を1個取り出し、色を確認した後、元に戻すという試行を5回繰り返す。 (1) 白玉がちょうど4回出る確率を求める。 (2) 白玉が4回以上出る確率を求める。 ...

確率二項分布独立試行確率計算
2025/5/19

赤玉、青玉、白玉がそれぞれ5個ずつ入った箱から5個の玉を取り出す。 (ア) 取り出し方の組み合わせは何通りあるか。 (イ) 各色の玉が少なくとも1個は選ばれる組み合わせは何通りあるか。

組み合わせ重複組み合わせ場合の数
2025/5/19

赤玉、青玉、白玉がそれぞれ5個ずつ入った箱から、5個の玉を取り出すとき、取り出し方の組み合わせは何通りあるか。

組み合わせ重複組み合わせ場合の数
2025/5/19

白玉4個と赤玉2個が入った袋から、2個の玉を同時に取り出す。取り出した赤玉の個数を$X$とする。$X$の期待値を求めよ。

確率期待値組み合わせ
2025/5/19

白玉2個と赤玉3個が入った袋から2個の玉を同時に取り出すとき、出る白玉の個数を確率変数 $X$ とする。このとき、$X$ の分散と標準偏差を求める問題です。

確率変数分散標準偏差確率分布期待値組み合わせ
2025/5/19

ある高校の1年生50人に行った英語、国語、数学のテストの得点を箱ひげ図で表したものです。 (1) 得点の散らばりが最も大きいといえるのはどの教科か、理由も述べてください。 (2) 国語において、60点...

箱ひげ図データの分析四分位範囲中央値
2025/5/19

A市とM市のある月の30日間の最高気温のヒストグラムが与えられています。それぞれに対応する箱ひげ図をア~エの中から選び出す問題です。

統計ヒストグラム箱ひげ図データの分布中央値四分位数
2025/5/19

ある書店の月刊誌Aの12ヶ月間の販売数データが与えられています。このデータを箱ひげ図で表したとき、右のア~ウのどの箱ひげ図に対応するかを答える問題です。データは以下の通りです。 12, 14, 11,...

箱ひげ図データ分析四分位数中央値最小値最大値
2025/5/19

ある休日の生徒15人の勉強時間を表す箱ひげ図が与えられています。この箱ひげ図から、以下の値を求める問題です。 * 中央値 * 第1四分位数 * 第3四分位数 * 四分位範囲

箱ひげ図中央値四分位数四分位範囲データの分析
2025/5/19