一辺の長さが4の正四面体OABCに球が内接している。 (1) 三角形OABの面積 $S_1$ を求める。 (2) 正四面体OABCの体積 $V_1$ を求める。 (3) 内接球の半径 $r$ を求める。 (4) 内接球の表面積 $S_2$ 、体積 $V_2$ を求める。

幾何学正四面体体積表面積内接球三平方の定理
2025/5/19

1. 問題の内容

一辺の長さが4の正四面体OABCに球が内接している。
(1) 三角形OABの面積 S1S_1 を求める。
(2) 正四面体OABCの体積 V1V_1 を求める。
(3) 内接球の半径 rr を求める。
(4) 内接球の表面積 S2S_2 、体積 V2V_2 を求める。

2. 解き方の手順

(1) OAB\triangle OAB は正三角形なので、面積 S1S_1 は、
S1=12×4×4×sin60S_1 = \frac{1}{2} \times 4 \times 4 \times \sin{60^\circ}
S1=12×16×32S_1 = \frac{1}{2} \times 16 \times \frac{\sqrt{3}}{2}
S1=43S_1 = 4\sqrt{3}
(2) 正四面体OABCの体積 V1V_1 を求める。
正四面体の高さ hh を求める。
底面の正三角形OABの中心をHとすると、AHは正三角形OABの外接円の半径に等しく、
AH=43AH = \frac{4}{\sqrt{3}}
OAH\triangle OAH は直角三角形なので、三平方の定理より、
OH2+AH2=OA2OH^2 + AH^2 = OA^2
h2+(43)2=42h^2 + (\frac{4}{\sqrt{3}})^2 = 4^2
h2+163=16h^2 + \frac{16}{3} = 16
h2=16163=323h^2 = 16 - \frac{16}{3} = \frac{32}{3}
h=323=423=463h = \sqrt{\frac{32}{3}} = \frac{4\sqrt{2}}{\sqrt{3}} = \frac{4\sqrt{6}}{3}
したがって、正四面体OABCの体積 V1V_1 は、
V1=13×S1×h=13×43×463V_1 = \frac{1}{3} \times S_1 \times h = \frac{1}{3} \times 4\sqrt{3} \times \frac{4\sqrt{6}}{3}
V1=16189=16×329=1623V_1 = \frac{16\sqrt{18}}{9} = \frac{16 \times 3\sqrt{2}}{9} = \frac{16\sqrt{2}}{3}
(3) 内接球の半径 rr を求める。
正四面体の体積 V1V_1 は、4つの合同な四面体(底面が正四面体の各面で、高さが内接球の半径 rr )の体積の和に等しい。
V1=4×(13×S1×r)V_1 = 4 \times (\frac{1}{3} \times S_1 \times r)
1623=4×(13×43×r)\frac{16\sqrt{2}}{3} = 4 \times (\frac{1}{3} \times 4\sqrt{3} \times r)
1623=1633r\frac{16\sqrt{2}}{3} = \frac{16\sqrt{3}}{3} r
r=23=63r = \frac{\sqrt{2}}{\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{6}}{3}
(4) 内接球の表面積 S2S_2 、体積 V2V_2 を求める。
内接球の表面積 S2S_2 は、
S2=4πr2=4π(63)2=4π×69=8π3S_2 = 4\pi r^2 = 4\pi (\frac{\sqrt{6}}{3})^2 = 4\pi \times \frac{6}{9} = \frac{8\pi}{3}
内接球の体積 V2V_2 は、
V2=43πr3=43π(63)3=43π×6627=246π81=86π27V_2 = \frac{4}{3} \pi r^3 = \frac{4}{3} \pi (\frac{\sqrt{6}}{3})^3 = \frac{4}{3} \pi \times \frac{6\sqrt{6}}{27} = \frac{24\sqrt{6}\pi}{81} = \frac{8\sqrt{6}\pi}{27}

3. 最終的な答え

(1) S1=43S_1 = 4\sqrt{3}
(2) V1=1623V_1 = \frac{16\sqrt{2}}{3}
(3) r=63r = \frac{\sqrt{6}}{3}
(4) S2=8π3S_2 = \frac{8\pi}{3}, V2=86π27V_2 = \frac{8\sqrt{6}\pi}{27}

「幾何学」の関連問題

図のような道の面積 $S$ と、道の真ん中を通る線の長さ $l$ をそれぞれ求め、 $S = al$ が成り立つことを示す問題です。ここで、$a$ は道の幅、$h$ は長方形部分の道の長さ、$2h$は...

面積図形長方形道の面積
2025/5/19

三角形ABCにおいて、辺ACの長さが$3\sqrt{3}$、角Aが30°、角Bが60°のとき、この三角形の外接円の半径を求める問題です。

三角形外接円正弦定理三角比
2025/5/19

図4において、辺ACの長さが$3\sqrt{3}$、角Aが$30^\circ$、角Bが$60^\circ$である三角形ABCがある。このとき、辺BCの長さを求める。

三角形三角比直角三角形辺の長さ
2025/5/19

三角形ABCにおいて、$\sin A : \sin B : \sin C = 4 : 5 : 6$ のとき、3辺の長さ $a : b : c$ は次のうちどれか。選択肢は $6:5:4$, $4:5:...

正弦定理三角形辺の比三角比
2025/5/19

三角形ABCにおいて、面積が$15\sqrt{3}$、$\angle A = 60^\circ$、AB=6のとき、ACの長さを求める問題です。

三角形面積三角比正弦
2025/5/19

図の三角形の面積を表す式として適切なものを、選択肢の中から選びます。角Aが与えられており、三角形の辺の長さ $a, b, c$ が示されています。

三角形面積三角比正弦
2025/5/19

図3において、線分BHの長さを表す式を、選択肢の中から選びなさい。選択肢は、$c \sin A$, $c \cos A$, $c \tan A$ の3つです。ここで、$c$ は線分ABの長さを表し、$...

三角比直角三角形正弦図形
2025/5/19

$\cos(90^\circ - A)$ と等しいものを選択肢の中から選ぶ問題です。選択肢は、$\sin A$, $\cos A$, $\tan A$ です。

三角関数余角の公式三角比
2025/5/19

$\cos A = \frac{12}{13}$ のとき、$\sin A$ と $\tan A$ の値の組み合わせとして正しいものを選択する問題です。ただし、$A$は鋭角です。

三角比三角関数sincostan鋭角
2025/5/19

画像に示された三角形の面積を求める問題です。角Aとその対辺$a$, そして辺$b$, $c$が与えられています。選択肢の中から正しい三角形の面積の公式を選ぶ必要があります。

三角形面積三角関数公式
2025/5/19