方程式 $(x^2 - 1)\cos x + \sqrt{2}\sin x - 1 = 0$ が開区間 $(0, 1)$ において実数解を持つことを示す問題です。

解析学中間値の定理連続関数三角関数方程式の解
2025/5/20

1. 問題の内容

方程式 (x21)cosx+2sinx1=0(x^2 - 1)\cos x + \sqrt{2}\sin x - 1 = 0 が開区間 (0,1)(0, 1) において実数解を持つことを示す問題です。

2. 解き方の手順

中間値の定理を利用します。
まず、f(x)=(x21)cosx+2sinx1f(x) = (x^2 - 1)\cos x + \sqrt{2}\sin x - 1 とおきます。
f(x)f(x) が連続関数であることを確認します。cosx\cos xsinx\sin xは連続関数であり、x21x^2 - 1は多項式なので連続関数です。したがって、f(x)f(x)は連続関数です。
次に、f(0)f(0)f(1)f(1)の符号を調べます。
f(0)=(021)cos0+2sin01=(1)(1)+2(0)1=11=2f(0) = (0^2 - 1)\cos 0 + \sqrt{2}\sin 0 - 1 = (-1)(1) + \sqrt{2}(0) - 1 = -1 - 1 = -2
f(1)=(121)cos1+2sin11=(0)cos1+2sin11=2sin11f(1) = (1^2 - 1)\cos 1 + \sqrt{2}\sin 1 - 1 = (0)\cos 1 + \sqrt{2}\sin 1 - 1 = \sqrt{2}\sin 1 - 1
sin1\sin 1 の値は、11 ラジアンにおける正弦関数の値であり、0<1<π21.570 < 1 < \frac{\pi}{2} \approx 1.57 なので sin1>0\sin 1 > 0です。
また、sin10.8415\sin 1 \approx 0.8415 であるため、2sin112(0.8415)11.414(0.8415)11.1891=0.189>0\sqrt{2} \sin 1 - 1 \approx \sqrt{2}(0.8415) - 1 \approx 1.414(0.8415) - 1 \approx 1.189 - 1 = 0.189 > 0 です。
したがって、f(1)>0f(1) > 0 となります。
f(0)=2<0f(0) = -2 < 0 かつ f(1)=2sin11>0f(1) = \sqrt{2}\sin 1 - 1 > 0 であり、f(x)f(x)は連続関数なので、中間値の定理より、ある c(0,1)c \in (0, 1) が存在して f(c)=0f(c) = 0 となります。
したがって、方程式 (x21)cosx+2sinx1=0(x^2 - 1)\cos x + \sqrt{2}\sin x - 1 = 0 は開区間 (0,1)(0, 1) において実数解を持ちます。

3. 最終的な答え

方程式 (x21)cosx+2sinx1=0(x^2 - 1)\cos x + \sqrt{2}\sin x - 1 = 0 は、開区間 (0,1)(0, 1) において実数解を持つ。

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