全体集合$U$の部分集合$A$, $B$について、$n(U) = 90$, $n(A) = 45$, $n(A \cap B) = 20$であるとき、以下の集合の要素の個数を求める問題です。 (1) $n(A \cup B)$ (2) $n(\overline{A})$ (3) $n(\overline{B})$ (4) $n(\overline{A \cup B})$

離散数学集合要素数補集合和集合
2025/5/20

1. 問題の内容

全体集合UUの部分集合AA, BBについて、n(U)=90n(U) = 90, n(A)=45n(A) = 45, n(AB)=20n(A \cap B) = 20であるとき、以下の集合の要素の個数を求める問題です。
(1) n(AB)n(A \cup B)
(2) n(A)n(\overline{A})
(3) n(B)n(\overline{B})
(4) n(AB)n(\overline{A \cup B})

2. 解き方の手順

(1) n(AB)n(A \cup B)を求める。
集合の要素の個数に関する公式
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)
を用いる。n(A)n(A)n(AB)n(A \cap B)の値は分かっているので、n(B)n(B)を求める必要がある。しかし、n(B)n(B)は与えられていないため、このままではn(AB)n(A \cup B)を求めることができない。そのため、一旦保留して、他の問題を考える。
(2) n(A)n(\overline{A})を求める。
n(A)n(\overline{A})は、AAの補集合の要素の個数であり、全体集合UUの要素の個数からAAの要素の個数を引いたものに等しい。
n(A)=n(U)n(A)n(\overline{A}) = n(U) - n(A)
n(A)=9045=45n(\overline{A}) = 90 - 45 = 45
(3) n(B)n(\overline{B})を求める。
n(B)=n(U)n(B)n(\overline{B}) = n(U) - n(B)
n(B)n(B)の値が分からないため、このままでは計算できない。
(4) n(AB)n(\overline{A \cup B})を求める。
n(AB)=n(U)n(AB)n(\overline{A \cup B}) = n(U) - n(A \cup B)
n(AB)n(A \cup B)を求める必要がある。
ここで、再度(1)の問題に戻り、問題を解くために必要な情報を整理する。
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)
n(AB)=20n(A \cap B) = 20n(A)=45n(A) = 45n(U)=90n(U) = 90である。
集合AABBについて、
n(AB)n(U)n(A \cup B) \leq n(U)
である必要がある。
n(AB)=n(U)n(AB)n(A \cup B) = n(U) - n(\overline{A \cup B})
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)
(4) n(AB)=n(U)n(AB)n(\overline{A \cup B}) = n(U) - n(A \cup B)
n(U)=90n(U) = 90なので、n(AB)n(A \cup B)が分かればn(AB)n(\overline{A \cup B})が計算できる。
ここで、n(B)n(B)を求めることを考える。
条件が不足しており、n(B)n(B)を求めることはできない。
しかし、問題文に矛盾がないことを確認するために、
n(AB)n(U)n(A \cup B) \le n(U)
であることを利用する。
仮にn(B)=xn(B) = xとすると、
n(AB)=45+x20=25+xn(A \cup B) = 45 + x - 20 = 25 + x
25+x9025 + x \le 90
x65x \le 65
n(B)=n(U)n(B)=90xn(\overline{B}) = n(U) - n(B) = 90 - x
n(AB)=90(45+x20)=90(25+x)=65xn(\overline{A \cup B}) = 90 - (45 + x - 20) = 90 - (25 + x) = 65 - x
問題文の条件だけでは、n(B)n(B)を一意に決定できない。
しかし、n(AB)n(A \cup B)n(U)n(U)を超えないという条件から、n(B)n(B)の範囲を求めることができる。
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)=45+n(B)20=25+n(B)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B) = 45 + n(B) - 20 = 25 + n(B)
n(AB)n(U)n(A \cup B) \leq n(U)より
25+n(B)9025 + n(B) \leq 90
n(B)65n(B) \leq 65
問題文より、n(B)n(B)を決定できないため、解答はn(B)n(B)に依存する形となる。
問題の意図と異なる可能性があるため、解答にはその旨を明記する。
(1) n(AB)=25+n(B)n(A \cup B) = 25 + n(B)
(2) n(A)=45n(\overline{A}) = 45
(3) n(B)=90n(B)n(\overline{B}) = 90 - n(B)
(4) n(AB)=65n(B)n(\overline{A \cup B}) = 65 - n(B)

3. 最終的な答え

問題文の条件のみでは、n(B)n(B)の値を特定できないため、n(B)n(B)を仮定して答えを記載します。
(1) n(AB)=25+n(B)n(A \cup B) = 25 + n(B)
(2) n(A)=45n(\overline{A}) = 45
(3) n(B)=90n(B)n(\overline{B}) = 90 - n(B)
(4) n(AB)=65n(B)n(\overline{A \cup B}) = 65 - n(B)
ただし、n(B)n(B)0n(B)650 \le n(B) \le 65の範囲の整数です。

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