問題文は、不等式 $x - 2a \geq -3$ (①) と $|x + a - 2| < 6$ (②) が与えられ、これらの連立不等式の解とそれぞれの不等式の解について考察し、いくつかの空欄を埋める問題です。

代数学不等式連立不等式絶対値数直線集合
2025/5/21

1. 問題の内容

問題文は、不等式 x2a3x - 2a \geq -3 (①) と x+a2<6|x + a - 2| < 6 (②) が与えられ、これらの連立不等式の解とそれぞれの不等式の解について考察し、いくつかの空欄を埋める問題です。

2. 解き方の手順

(1) 不等式②の解を求める。
x+a2<6|x + a - 2| < 66<x+a2<6-6 < x + a - 2 < 6 と同値です。
各辺から a2a - 2 を引くと 6(a2)<x<6(a2)-6 - (a - 2) < x < 6 - (a - 2) となり、整理すると a4<x<a+8-a - 4 < x < -a + 8 となります。
したがって、シ には4、ソ には8が入ります。
(2) 不等式①の解と不等式②の解が一致するとき、不等式①の解 x2a3x \geq 2a - 3 と不等式②の解 a4<x<a+8-a - 4 < x < -a + 8 が一致するということは、2a3=a42a - 3 = -a - 4 かつ a+8>2a3-a + 8 > 2a - 3 でなければなりません。
2a3=a42a - 3 = -a - 4 を解くと、3a=13a = -1 より a=13a = -\frac{1}{3} となります。
a+8>2a3-a+8 > 2a-3 を解くと、11>3a11>3a より a<113a < \frac{11}{3} となり、問題ありません。
よって、サ には13-\frac{1}{3}が入ります。
(3) 連立不等式①、②の解が一致するとき、AとBの関係を考える。
不等式①の解はA、不等式②の解はBであり、連立不等式①、②の解はABA \cap Bで表される。
連立不等式の解が一致するので、AB=AA \cap B = Aとなります。したがって、タ には1が入ります。
このとき、AはBの部分集合なので、ABA \subset B となります。したがって、チ には4が入ります。
(4) 求める aa の値の範囲を求める。
x2a3x \geq 2a - 3 かつ a4<x<a+8-a - 4 < x < -a + 8なので、x2a3x \geq 2a - 3a4<x<a+8-a - 4 < x < -a + 8の部分集合になる必要があります。
したがって、x2a3x \geq 2a - 3となるxは、a4<x<a+8-a - 4 < x < -a + 8の範囲内にある必要があります。
a4<x<a+8-a - 4 < x < -a + 8において、x2a3x \geq 2a - 3となるためには、2a3=a42a-3 = -a-4のときを考えればよく、a=13a = -\frac{1}{3}です。
また、xxa4-a-4より大きいので、2a3>a42a-3 > -a-4のとき、a>13a > -\frac{1}{3}となります。
2a32a-3a+8-a+8より小さければ、x2a3x \geq 2a - 3となるxは、必ずa4<x<a+8-a - 4 < x < -a + 8の範囲内にあるので、2a3<a+82a - 3 < -a + 8が成り立ちます。これを解くと3a<113a < 11a<113a < \frac{11}{3}となります。
よって、aaの範囲は 13<a<113-\frac{1}{3} < a < \frac{11}{3}となるので、ツ には1、テト には-1、ナ には3が入ります。

3. 最終的な答え

サ: 13-\frac{1}{3}
シ: 4
ソ: 8
タ: 1
チ: 4
ツ: 1
テト: -1
ナ: 3

「代数学」の関連問題

$$\alpha\beta = (\cos{\frac{7}{12}\pi} + i\sin{\frac{7}{12}\pi})(\cos{\frac{5}{12}\pi} + i\sin{\frac...

複素数極形式複素数の積複素数の商
2025/5/21

複素数 $\alpha$ と $\beta$ が与えられたとき、$\alpha\beta$ と $\frac{\alpha}{\beta}$ を極形式で表す問題です。ただし、偏角 $\theta$ の...

複素数極形式複素数の積複素数の商
2025/5/21

問題78では、次の各場合について、$\sqrt{x^2-6x+9}$を$x$の多項式で表す。 (1) $x-3 \ge 0$ (2) $x-3 < 0$ 問題79では、次の式を簡単にせよ。 (3) $...

根号絶対値式の計算平方根
2025/5/21

$x^2 + xy - 2y^2 = (x+2y)(x-y)$

因数分解多項式二次式たすき掛け
2025/5/21

与えられた二つの式を因数分解する問題です。 (1) $ax - by - ay + bx$ (2) $x^2 - xy - 2y - 4$

因数分解式の展開数式処理
2025/5/21

## 問題の内容

複素数極形式絶対値偏角
2025/5/21

与えられた4つの式を因数分解する問題です。 (1) $3x^2+8x-3$ (2) $6x^2-5x-6$ (3) $12x^2-25xy+12y^2$ (4) $3x^2-xy-10y^2$

因数分解二次式たすき掛け
2025/5/21

与えられた4つの式を因数分解する。 (1) $3x^2y + 6xy + 9xy^2$ (2) $a^2 + 10a + 25$ (3) $27x^2 - 12y^2$ (4) $2x^2 - 6x ...

因数分解多項式共通因数完全平方差の平方
2025/5/21

実数 $x$ について、命題「$-2 \leq x \leq 3 \implies k-6 \leq x \leq k$」が真となるような定数 $k$ の値の範囲を求める問題です。

不等式命題論理実数
2025/5/21

次の2つの式を展開する問題です。 (1) $(x^2 - 2x + 3)(x^2 - 2x - 3)$ (2) $(a + b + c)(a - b + c)$

展開多項式因数分解置換
2025/5/21