5人の生徒の小テストの点数(5, 6, 3, 9, 7)が与えられ、これらの点数の平均値と分散を求めます。さらに、新たに5人の生徒の点数 $x_1, x_2, x_3, x_4, x_5$ を加えた10人のデータの平均値が、元の5人の平均値より1点高くなったとき、10人のデータの分散が元の5人の分散より小さくなったという条件から、選択肢の中から正しいものを選びます。

確率論・統計学平均分散統計
2025/3/24

1. 問題の内容

5人の生徒の小テストの点数(5, 6, 3, 9, 7)が与えられ、これらの点数の平均値と分散を求めます。さらに、新たに5人の生徒の点数 x1,x2,x3,x4,x5x_1, x_2, x_3, x_4, x_5 を加えた10人のデータの平均値が、元の5人の平均値より1点高くなったとき、10人のデータの分散が元の5人の分散より小さくなったという条件から、選択肢の中から正しいものを選びます。

2. 解き方の手順

まず、元の5人の点数の平均値を計算します。
平均値 = (5 + 6 + 3 + 9 + 7) / 5 = 30 / 5 = 6
よって、サ = 6
次に、元の5人の点数の分散を計算します。
分散 = (56)2+(66)2+(36)2+(96)2+(76)25\frac{(5-6)^2 + (6-6)^2 + (3-6)^2 + (9-6)^2 + (7-6)^2}{5}
= (1)2+02+(3)2+32+125\frac{(-1)^2 + 0^2 + (-3)^2 + 3^2 + 1^2}{5}
= 1+0+9+9+15\frac{1 + 0 + 9 + 9 + 1}{5}
= 205\frac{20}{5}
= 4
よって、シ = 4
10人のデータの平均値は、元の5人の平均値より1点高いので、
xˉ=6+1=7\bar{x} = 6 + 1 = 7
10人のデータの合計点は 10×7=7010 \times 7 = 70 点です。
元の5人の合計点は 30 点なので、新たに加えた5人の合計点は 7030=4070 - 30 = 40 点です。
つまり、x1+x2+x3+x4+x5=40x_1 + x_2 + x_3 + x_4 + x_5 = 40 です。
ここで選択肢を検討します。

0. 10人のデータの分散は0になることはないです。平均値が異なるのでありえない

1. $x_1 + x_2 + x_3 + x_4 + x_5 = 35$ ではありません。これは40なので誤りです。

2. $(x_1 - \bar{x})^2 + (x_2 - \bar{x})^2 + (x_3 - \bar{x})^2 + (x_4 - \bar{x})^2 + (x_5 - \bar{x})^2 > 15$ を満たすかどうかは不明です。

3. 新たに加えた5人の点数に3点以下の生徒は1人もいない、という選択肢を見てみます。もし3点以下の生徒がいるとすると、平均点が7になるように調整するために、非常に高い点数の生徒が必要になります。もし全員が3点より大きいと仮定すると、5人の合計点は少なくとも 16 になります。合計点が40なので、3点以下の生徒がいたとしても平均点が7となる可能性はあります。

問題文には「分散はシより小さくなった」と書かれており、元の分散は4です。これは、10人のデータのばらつきが小さくなったことを意味します。
分散が小さくなるためには、新たに加えた5人の点数が平均値7に近いほど良いです。
選択肢2について検討します。
元の5人の分散が4であるため、(56)2+(66)2+(36)2+(96)2+(76)2=20(5-6)^2 + (6-6)^2 + (3-6)^2 + (9-6)^2 + (7-6)^2 = 20
新しく加わる5人の点数が全て8だとすると(87)2+(87)2+(87)2+(87)2+(87)2=5<15(8-7)^2+(8-7)^2+(8-7)^2+(8-7)^2+(8-7)^2 = 5 < 15
しかし、新しく加わる点数がバラバラであれば (x1xˉ)2+(x2xˉ)2+(x3xˉ)2+(x4xˉ)2+(x5xˉ)2>15(x_1 - \bar{x})^2 + (x_2 - \bar{x})^2 + (x_3 - \bar{x})^2 + (x_4 - \bar{x})^2 + (x_5 - \bar{x})^2 > 15 となることもあります。
例えば、x1=x2=x3=x4=4,x5=24x_1 = x_2 = x_3 = x_4 = 4, x_5 = 24 とすると、合計は40で平均は7になります。この時の二乗和は 9+9+9+9+289=325>159+9+9+9+289 = 325 > 15となります。
したがって、選択肢2が最も適切です。

3. 最終的な答え

サ = 6, シ = 4, セ = 2

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