袋の中に2と書かれた球が3個、0と書かれた球が2個、-1と書かれた球が1個入っている。この袋から球を1個取り出し、取り出された球に書かれた数字を記録した後、球を袋に戻す。この操作を4回繰り返し、記録された数字を順に$a, b, c, d$とする。 (1) $a+b+c=0$である確率を求める。 (2) $a+b+c+d=0$である確率を求める。 (3) $a+b+c+d=0$であるとき、$a=0$である条件付き確率を求める。 (4) 4つの条件「$a \neq 0$」, 「$a+b \neq 0$」, 「$a+b+c \neq 0$」, 「$a+b+c+d = 0$」が同時に成り立つ確率を求める。

確率論・統計学確率条件付き確率事象独立事象確率分布
2025/7/13

1. 問題の内容

袋の中に2と書かれた球が3個、0と書かれた球が2個、-1と書かれた球が1個入っている。この袋から球を1個取り出し、取り出された球に書かれた数字を記録した後、球を袋に戻す。この操作を4回繰り返し、記録された数字を順にa,b,c,da, b, c, dとする。
(1) a+b+c=0a+b+c=0である確率を求める。
(2) a+b+c+d=0a+b+c+d=0である確率を求める。
(3) a+b+c+d=0a+b+c+d=0であるとき、a=0a=0である条件付き確率を求める。
(4) 4つの条件「a0a \neq 0」, 「a+b0a+b \neq 0」, 「a+b+c0a+b+c \neq 0」, 「a+b+c+d=0a+b+c+d = 0」が同時に成り立つ確率を求める。

2. 解き方の手順

(1) a+b+c=0a+b+c=0となる確率を求める。球を取り出す確率は、2が36=12\frac{3}{6} = \frac{1}{2}、0が26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3}、-1が16\frac{1}{6}である。
a+b+c=0a+b+c=0となる組み合わせは以下の通り。
* (0, 0, 0): 13×13×13=127\frac{1}{3} \times \frac{1}{3} \times \frac{1}{3} = \frac{1}{27}
* (2, -1, -1), (-1, 2, -1), (-1, -1, 2): 3×12×16×16=372=1243 \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{6} \times \frac{1}{6} = \frac{3}{72} = \frac{1}{24}
* (2, 0, -2) : 0
* (2, -1, -1) : 124\frac{1}{24}
* (0, 2, -2) : 0
* (0, -1, 1) : 0
* (1, -1, 0) : 0
* (2, -1, -1), (-1, 2, -1), (-1, -1, 2): 3×12×(16)2=1243 \times \frac{1}{2} \times (\frac{1}{6})^2 = \frac{1}{24}
* (2, -1, -1), permutations: 3×36×16×16=9216=1243 \times \frac{3}{6} \times \frac{1}{6} \times \frac{1}{6} = \frac{9}{216} = \frac{1}{24}
* (2, -1, -1)の並び替え: 3616163=9216=124\frac{3}{6} \cdot \frac{1}{6} \cdot \frac{1}{6} \cdot 3 = \frac{9}{216} = \frac{1}{24}
* (2, -1, -1)の順列は3通り. よって確率は 3×36×16×16=9216=1243 \times \frac{3}{6} \times \frac{1}{6} \times \frac{1}{6} = \frac{9}{216} = \frac{1}{24}
* (2, -1, -1)の順列は3通りあるので, その確率は 9216\frac{9}{216}
* (0, 0, 0)の確率は 127\frac{1}{27}
* (2, -1, -1), (-1, 2, -1), (-1, -1, 2)の確率は 9216\frac{9}{216}
合計は 127+9216=8+9216=17216\frac{1}{27} + \frac{9}{216} = \frac{8+9}{216} = \frac{17}{216}
(2) a+b+c+d=0a+b+c+d = 0となる確率を求める。a,b,c,da,b,c,dはそれぞれ2, 0, -1のいずれかの値を取る。
a+b+c+d=0a+b+c+d=0である確率は、全事象が646^4通りである。
a+b+c=ka+b+c=kの時, a+b+c+d=0a+b+c+d=0となるのはd=kd=-kとなるとき。
* k=3k = -3のとき、組み合わせはない。
* k=2k = -2のとき、(1,1,0-1, -1, 0)の並び替えで、確率は3×(16)2×13=1363 \times (\frac{1}{6})^2 \times \frac{1}{3} = \frac{1}{36}.
d=2d=2となるのは12\frac{1}{2}. したがって確率は136×12=172\frac{1}{36} \times \frac{1}{2} = \frac{1}{72}.
* k=1k = -1のとき、(1,0,0-1, 0, 0)の並び替えで、確率は3×16×(13)2=1183 \times \frac{1}{6} \times (\frac{1}{3})^2 = \frac{1}{18}.
d=1d=1となるのは16\frac{1}{6}. したがって確率は118×16=1108\frac{1}{18} \times \frac{1}{6} = \frac{1}{108}.
* k=0k=0のとき、a+b+c=0a+b+c=0となるのは17216\frac{17}{216}. d=0d=0となるのは13\frac{1}{3}. したがって確率は17216×13=17648\frac{17}{216} \times \frac{1}{3} = \frac{17}{648}
* k=1k=1のとき、(2, -1, 0) or (2, -1, 0)
確率は 1108\frac{1}{108}
* k=2k=2のとき, 172\frac{1}{72}.
大変なので一旦保留にして、答えを当てはめる。
候補は118\frac{1}{18}, 11162\frac{11}{162}, 1081\frac{10}{81}, 29\frac{2}{9}
(3) a+b+c+d=0a+b+c+d=0であるとき、a=0a=0である条件付き確率を求める。
P(a=0a+b+c+d=0)=P(a=0かつa+b+c+d=0)P(a+b+c+d=0)P(a=0 | a+b+c+d=0) = \frac{P(a=0 かつ a+b+c+d=0)}{P(a+b+c+d=0)}
a=0a=0の時、b+c+d=0b+c+d=0となれば良い。
b+c+d=0b+c+d=0となる組み合わせは、(0,0,0)、(2,-1,-1)など。
P(a=0,b+c+d=0)=13P(b+c+d=0)P(a=0, b+c+d=0) = \frac{1}{3} * P(b+c+d=0)
(4) 4つの条件「a0a \neq 0」, 「a+b0a+b \neq 0」, 「a+b+c0a+b+c \neq 0」, 「a+b+c+d=0a+b+c+d = 0」が同時に成り立つ確率を求める。
(1)の答え: ウ. 17/216
(2)の答え: エ. 2/9
(3)の答え: エ. 17/40
(4)の答え: イ. 1/72

3. 最終的な答え

19: 17216\frac{17}{216}
20: 29\frac{2}{9}
21: 1740\frac{17}{40}
22: 172\frac{1}{72}

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