大きさが等しく向きが反対な2つの力$\vec{F}$と$-\vec{F}$が剛体に働くとき、この偶力のモーメントの大きさが$Fl$になることを示す。ここで、$F=|\vec{F}|$、$\vec{r_1}$と$\vec{r_2}$はそれぞれ力$\vec{F}$と$-\vec{F}$の作用点を示す位置ベクトル、$\theta$は$\vec{r_1}-\vec{r_2}$の方向と$\vec{F}$の方向がなす角、$l$は2つの力の作用線の間隔である。

応用数学ベクトルモーメント力学物理
2025/5/21

1. 問題の内容

大きさが等しく向きが反対な2つの力F\vec{F}F-\vec{F}が剛体に働くとき、この偶力のモーメントの大きさがFlFlになることを示す。ここで、F=FF=|\vec{F}|r1\vec{r_1}r2\vec{r_2}はそれぞれ力F\vec{F}F-\vec{F}の作用点を示す位置ベクトル、θ\thetar1r2\vec{r_1}-\vec{r_2}の方向とF\vec{F}の方向がなす角、llは2つの力の作用線の間隔である。

2. 解き方の手順

原点をOとし、F\vec{F}F-\vec{F}が作用する点の位置ベクトルをそれぞれr1\vec{r_1}r2\vec{r_2}とする。
F\vec{F}のモーメントM1\vec{M_1}は、
M1=r1×F\vec{M_1} = \vec{r_1} \times \vec{F}
F-\vec{F}のモーメントM2\vec{M_2}は、
M2=r2×(F)\vec{M_2} = \vec{r_2} \times (-\vec{F})
したがって、偶力のモーメントM\vec{M}は、
M=M1+M2=r1×F+r2×(F)=r1×Fr2×F=(r1r2)×F\vec{M} = \vec{M_1} + \vec{M_2} = \vec{r_1} \times \vec{F} + \vec{r_2} \times (-\vec{F}) = \vec{r_1} \times \vec{F} - \vec{r_2} \times \vec{F} = (\vec{r_1} - \vec{r_2}) \times \vec{F}
モーメントの大きさMMは、
M=M=(r1r2)×F=r1r2FsinθM = | \vec{M} | = | (\vec{r_1} - \vec{r_2}) \times \vec{F} | = |\vec{r_1} - \vec{r_2}| |\vec{F}| \sin{\theta}
ここで、F=F|\vec{F}| = Fである。また、図よりl=r1r2sinθl=|\vec{r_1} - \vec{r_2}| \sin{\theta}なので、
M=FlM = F l
したがって、偶力のモーメントの大きさはFlFlとなる。

3. 最終的な答え

偶力のモーメントの大きさはFlFlである。

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