49033Nの負荷を持ち上げるねじジャッキのめねじを計算する。ただし、ねじはピッチ10mmの角ねじとし、ねじ材の許容応力は、圧縮と同時にねじりも受けるので、許容圧縮応力68.6MPaに対し1.2倍とする。また許容面圧力は16.6MPaとする。めねじの谷径 $d_1$ およびめねじの長さ $H$ を求める。
2025/5/21
1. 問題の内容
49033Nの負荷を持ち上げるねじジャッキのめねじを計算する。ただし、ねじはピッチ10mmの角ねじとし、ねじ材の許容応力は、圧縮と同時にねじりも受けるので、許容圧縮応力68.6MPaに対し1.2倍とする。また許容面圧力は16.6MPaとする。めねじの谷径 およびめねじの長さ を求める。
2. 解き方の手順
まず、めねじの谷径 と引張応力 (MPa) の関係式(2.15) (テキストP.53)を使って、を計算する。
式(2.15)は、
ここで、 N。 は許容圧縮応力68.6MPaに対し1.2倍の余裕があるので、
MPa
上記の式を変形してを求めると
mm
次に、めねじの長さを求める。長さ は、圧縮負荷で発生するねじ山の面圧が材料の許容面圧 より小さくなるように選定する。
角ねじのピッチ mmなので、めねじの外径 mm。
1ピッチのねじ山の接触面積 (mm²)は、
mm²
必要なねじ山の数 は、式(2.27) (テキスト P.57) を使って、
必要なめねじの長さ は、式(2.28)を使って、
mm
設計計算として、少し余裕のある長さとし、50mm以上とするので、 mmを採用する。
3. 最終的な答え
めねじの谷径 = 27.53 mm
めねじの長さ = 57.8 mm