実数 $t$ に対して、ベクトル $\vec{a} = (2, 1)$ と $\vec{b} = (3, 4)$ が与えられているとき、$|\vec{a} + t\vec{b}|$ が最小となる $t$ の値と、その時の最小値を求めよ。

幾何学ベクトルベクトルの大きさ最小値
2025/5/22

1. 問題の内容

実数 tt に対して、ベクトル a=(2,1)\vec{a} = (2, 1)b=(3,4)\vec{b} = (3, 4) が与えられているとき、a+tb|\vec{a} + t\vec{b}| が最小となる tt の値と、その時の最小値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、a+tb\vec{a} + t\vec{b} を計算します。
a+tb=(2,1)+t(3,4)=(2+3t,1+4t)\vec{a} + t\vec{b} = (2, 1) + t(3, 4) = (2 + 3t, 1 + 4t)
次に、a+tb|\vec{a} + t\vec{b}| を計算します。
a+tb=(2+3t)2+(1+4t)2=4+12t+9t2+1+8t+16t2=25t2+20t+5|\vec{a} + t\vec{b}| = \sqrt{(2 + 3t)^2 + (1 + 4t)^2} = \sqrt{4 + 12t + 9t^2 + 1 + 8t + 16t^2} = \sqrt{25t^2 + 20t + 5}
f(t)=25t2+20t+5f(t) = 25t^2 + 20t + 5 とおくと、a+tb=f(t)|\vec{a} + t\vec{b}| = \sqrt{f(t)} であり、f(t)f(t) が最小となるとき、a+tb|\vec{a} + t\vec{b}| も最小となります。
f(t)f(t) を平方完成します。
f(t)=25t2+20t+5=25(t2+45t)+5=25(t2+45t+(25)2)25(25)2+5=25(t+25)225425+5=25(t+25)24+5=25(t+25)2+1f(t) = 25t^2 + 20t + 5 = 25(t^2 + \frac{4}{5}t) + 5 = 25(t^2 + \frac{4}{5}t + (\frac{2}{5})^2) - 25(\frac{2}{5})^2 + 5 = 25(t + \frac{2}{5})^2 - 25 \cdot \frac{4}{25} + 5 = 25(t + \frac{2}{5})^2 - 4 + 5 = 25(t + \frac{2}{5})^2 + 1
f(t)f(t)t=25t = -\frac{2}{5} のとき最小値 11 をとります。
したがって、a+tb|\vec{a} + t\vec{b}|t=25t = -\frac{2}{5} のとき最小値 1=1\sqrt{1} = 1 をとります。

3. 最終的な答え

t=25t = -\frac{2}{5} のとき最小値 11 をとる。

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