$n$個の実数値データ $x_1, x_2, ..., x_n$ および $w_1, w_2, ..., w_n$ に対し、それぞれの平均値を $\bar{x} = \frac{x_1 + x_2 + ... + x_n}{n}$、$\bar{w} = \frac{w_1 + w_2 + ... + w_n}{n}$ とする。 このとき、偏差の積の和 $(x_1 - \bar{x})(w_1 - \bar{w}) + (x_2 - \bar{x})(w_2 - \bar{w}) + ... + (x_n - \bar{x})(w_n - \bar{w})$ が $x_1 w_1 + x_2 w_2 + ... + x_n w_n$ から何を引いたものになるか、選択肢の中から選ぶ問題。

確率論・統計学統計平均偏差相関
2025/5/22

1. 問題の内容

nn個の実数値データ x1,x2,...,xnx_1, x_2, ..., x_n および w1,w2,...,wnw_1, w_2, ..., w_n に対し、それぞれの平均値を xˉ=x1+x2+...+xnn\bar{x} = \frac{x_1 + x_2 + ... + x_n}{n}wˉ=w1+w2+...+wnn\bar{w} = \frac{w_1 + w_2 + ... + w_n}{n} とする。
このとき、偏差の積の和 (x1xˉ)(w1wˉ)+(x2xˉ)(w2wˉ)+...+(xnxˉ)(wnwˉ)(x_1 - \bar{x})(w_1 - \bar{w}) + (x_2 - \bar{x})(w_2 - \bar{w}) + ... + (x_n - \bar{x})(w_n - \bar{w})x1w1+x2w2+...+xnwnx_1 w_1 + x_2 w_2 + ... + x_n w_n から何を引いたものになるか、選択肢の中から選ぶ問題。

2. 解き方の手順

偏差の積の和を展開する。
\begin{align*}
\sum_{i=1}^n (x_i - \bar{x})(w_i - \bar{w}) &= \sum_{i=1}^n (x_i w_i - x_i \bar{w} - \bar{x} w_i + \bar{x} \bar{w}) \\
&= \sum_{i=1}^n x_i w_i - \bar{w} \sum_{i=1}^n x_i - \bar{x} \sum_{i=1}^n w_i + \sum_{i=1}^n \bar{x} \bar{w} \\
&= \sum_{i=1}^n x_i w_i - \bar{w} (n \bar{x}) - \bar{x} (n \bar{w}) + n \bar{x} \bar{w} \\
&= \sum_{i=1}^n x_i w_i - n \bar{x} \bar{w} - n \bar{x} \bar{w} + n \bar{x} \bar{w} \\
&= \sum_{i=1}^n x_i w_i - n \bar{x} \bar{w}
\end{align*}
したがって、(x1xˉ)(w1wˉ)+(x2xˉ)(w2wˉ)+...+(xnxˉ)(wnwˉ)=x1w1+x2w2+...+xnwnnxˉwˉ(x_1 - \bar{x})(w_1 - \bar{w}) + (x_2 - \bar{x})(w_2 - \bar{w}) + ... + (x_n - \bar{x})(w_n - \bar{w}) = x_1 w_1 + x_2 w_2 + ... + x_n w_n - n \bar{x} \bar{w} となる。
よって、「オ」に当てはまるものは nxˉwˉn \bar{x} \bar{w} である。

3. 最終的な答え

nxˉwˉn \bar{x} \bar{w}

「確率論・統計学」の関連問題

5枚のカードがあり、それぞれに1, 1, 2, 3, 3の数字が書かれています。この5枚のカードを母集団として、大きさ2の標本を抽出します。以下の3つの場合について、標本の総数を求めます。 (1) 1...

確率標本抽出順列組合せ
2025/5/22

1枚の硬貨を $n$ 回投げるとき、表の出る相対度数を $R$ とします。 次の各場合について、確率 $P(|R - \frac{1}{2}| \le 0.05)$ の値を求めます。 (1) $n =...

確率二項分布正規分布相対度数近似
2025/5/22

海外旅行者100人の携帯薬品を調べたところ、カゼ薬が75人、胃薬が80人であった。カゼ薬と胃薬を両方とも携帯した人数を$m$とするとき、取りうる最大値と最小値を求めよ。

集合包含と排除の原理最大値最小値
2025/5/22

母平均が100、母標準偏差が40である母集団から、大きさ400の無作為標本を抽出するとき、その標本平均$X$が98より小さい値をとる確率を求める問題です。つまり、$P(X \le 98)$を求めること...

標本平均正規分布確率統計的推測
2025/5/22

平均 $m = 170.5$ cm、標準偏差 $\sigma = 5.4$ cm の正規分布に従う身長の集団において、高い方から 3% 以内に含まれる人の身長は何 cm かを求める問題です。

正規分布標準偏差z値統計
2025/5/22

ある高校の1年生30人を対象に実施した英語、国語、数学のテストの得点を箱ひげ図で表したものです。 (1) 3科目の中で、ばらつきが最も大きいといえるのはどの科目か、理由も含めて答えてください。 (2)...

箱ひげ図データのばらつき四分位範囲最大値最小値
2025/5/22

問題は、ヒストグラムで示されたA市とM市のある月の30日間の最高気温データに対応する箱ひげ図を、選択肢のア~エの中からそれぞれ選ぶ問題です。

箱ひげ図ヒストグラムデータの分析統計
2025/5/22

ある書店における月刊誌Aの12ヶ月間の販売数を箱ひげ図で表した時、与えられたデータに対応する箱ひげ図を、図のア、イ、ウの中から選ぶ問題です。与えられたデータは、12, 14, 11, 20, 9, 1...

箱ひげ図データの分析四分位数中央値統計
2025/5/22

箱ひげ図から中央値、第1四分位数、第3四分位数、四分位範囲を求める問題です。箱ひげ図は、ある休日の生徒15人の勉強時間を表しています。

箱ひげ図統計四分位数中央値データの分析
2025/5/22

問題は、データAとデータBの範囲をそれぞれ求め、データの散らばりの度合いが大きいのはどちらかを答えるものです。 データA:9, 10, 12, 13, 11, 9, 10, 8, 12, 11 データ...

データの分析範囲散らばり
2025/5/22