母平均が100、母標準偏差が40である母集団から、大きさ400の無作為標本を抽出するとき、その標本平均$X$が98より小さい値をとる確率を求める問題です。つまり、$P(X \le 98)$を求めることになります。

確率論・統計学標本平均正規分布確率統計的推測
2025/5/22

1. 問題の内容

母平均が100、母標準偏差が40である母集団から、大きさ400の無作為標本を抽出するとき、その標本平均XXが98より小さい値をとる確率を求める問題です。つまり、P(X98)P(X \le 98)を求めることになります。

2. 解き方の手順

標本平均XXは、母平均μ\mu、母標準偏差σ\sigma、標本サイズnnに対して、近似的に正規分布N(μ,σ2n)N(\mu, \frac{\sigma^2}{n})に従います。
この問題では、μ=100\mu = 100, σ=40\sigma = 40, n=400n = 400なので、標本平均XXは近似的にN(100,402400)=N(100,4)N(100, \frac{40^2}{400}) = N(100, 4)に従います。
XXを標準化するために、Z=XμσnZ = \frac{X - \mu}{\frac{\sigma}{\sqrt{n}}}を計算します。この場合、Z=X10040400=X1004020=X1002Z = \frac{X - 100}{\frac{40}{\sqrt{400}}} = \frac{X - 100}{\frac{40}{20}} = \frac{X - 100}{2}となります。
X98X \le 98に対応するZZの値を求めます。
Z=981002=22=1Z = \frac{98 - 100}{2} = \frac{-2}{2} = -1となります。
したがって、P(X98)=P(Z1)P(X \le 98) = P(Z \le -1)となります。
標準正規分布表または関数電卓を用いて、P(Z1)P(Z \le -1)の値を求めます。
P(Z1)0.1587P(Z \le -1) \approx 0.1587

3. 最終的な答え

求める確率は約0.1587です。

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