5枚のカードがあり、それぞれに1, 1, 2, 3, 3の数字が書かれています。この5枚のカードを母集団として、大きさ2の標本を抽出します。以下の3つの場合について、標本の総数を求めます。 (1) 1枚ずつ復元抽出し、抜き出した順序を区別する場合 (2) 1枚ずつ非復元抽出し、抜き出した順序を区別する場合 (3) 1枚ずつ非復元抽出し、抜き出した順序を区別しない場合
2025/5/22
1. 問題の内容
5枚のカードがあり、それぞれに1, 1, 2, 3, 3の数字が書かれています。この5枚のカードを母集団として、大きさ2の標本を抽出します。以下の3つの場合について、標本の総数を求めます。
(1) 1枚ずつ復元抽出し、抜き出した順序を区別する場合
(2) 1枚ずつ非復元抽出し、抜き出した順序を区別する場合
(3) 1枚ずつ非復元抽出し、抜き出した順序を区別しない場合
2. 解き方の手順
(1) 復元抽出で順序を区別する場合
1回目に引くカードは5種類、2回目に引くカードも5種類あります。したがって、標本の総数は となります。
(2) 非復元抽出で順序を区別する場合
1回目に引くカードは5種類あります。2回目に引くカードは、1回目に引いたカード以外の4種類あります。したがって、標本の総数は となります。これは順列 と同じです。
(3) 非復元抽出で順序を区別しない場合
非復元抽出で順序を区別する場合の数を2で割るわけではありません。
まず、順序を区別する場合の結果を考えます。同じ数字のカードがあるので、これを区別して考えると、1と1、3と3は同じものです。
順序を区別しない場合、
(1,1)
(1,2)
(1,3)
(2,1)
(2,2)
(2,3)
(3,1)
(3,2)
(3,3)
のように組み合わせが考えられます。しかし、同じ数字があるので、もう少し考えます。
カードの種類は1, 2, 3の3種類あります。2枚のカードを選ぶ組み合わせを考える場合、
- 2枚とも同じ数字の場合: (1,1), (3,3) の2通り
- 2枚が異なる数字の場合: (1,2), (1,3), (2,3) の3通り
1が2枚、3が2枚あることを考慮すると、
(1,1)
(3,3)
(1,2)
(1,3)
(2,3)
(1,1)は1通り
(3,3)は1通り
(1,2)は2*1=2通り
(1,3)は2*2=4通り
(2,3)は1*2=2通り
ただし、これは順序を区別した場合なので、区別しない場合は
(1,2), (1,3), (2,3)はそれぞれ1通りです。
したがって、
(1,1), (3,3) の2通り
(1,2), (1,3), (2,3) の3通り
2 + 3 = 5通りの数字の組み合わせがあります。
実際のカードを区別すると、以下の10通りとなります。
(1_1, 1_2),
(1_1, 2),
(1_1, 3_1),
(1_1, 3_2),
(1_2, 2),
(1_2, 3_1),
(1_2, 3_2),
(2, 3_1),
(2, 3_2),
(3_1, 3_2)
3. 最終的な答え
(1) 25
(2) 20
(3) 10