$a$ は正の定数とする。連立不等式 $\begin{cases} |2x-5| \le 2a \\ 2x-4 \ge 6(x-2) \end{cases}$ を満たす整数 $x$ が、ちょうど3個存在するような $a$ の値の範囲を求めよ。

代数学不等式絶対値連立不等式整数解数直線
2025/5/24

1. 問題の内容

aa は正の定数とする。連立不等式
{2x52a2x46(x2)\begin{cases} |2x-5| \le 2a \\ 2x-4 \ge 6(x-2) \end{cases}
を満たす整数 xx が、ちょうど3個存在するような aa の値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、それぞれの不等式を解きます。
1つ目の不等式:
2x52a|2x-5| \le 2a より、
2a2x52a-2a \le 2x-5 \le 2a
52a2x5+2a5-2a \le 2x \le 5+2a
52a2x5+2a2\frac{5-2a}{2} \le x \le \frac{5+2a}{2}
2つ目の不等式:
2x46(x2)2x-4 \ge 6(x-2)
2x46x122x-4 \ge 6x-12
4x8-4x \ge -8
x2x \le 2
よって、連立不等式を満たす xx の範囲は
52a2x2\frac{5-2a}{2} \le x \le 2
この範囲に整数 xx がちょうど3個存在するためには、その整数は 0, 1, 2 である必要があります。したがって、
1<52a20-1 < \frac{5-2a}{2} \le 0 が必要です。
1<52a20-1 < \frac{5-2a}{2} \le 0
2<52a0-2 < 5-2a \le 0
7<2a5-7 < -2a \le -5
52a<72\frac{5}{2} \le a < \frac{7}{2}
x=0,1,2x=0, 1, 2 の3つの整数が不等式を満たすとき、52a2\frac{5-2a}{2}1-1 より大きく、0以下である必要があります。
52a20\frac{5-2a}{2} \le 0 より、52a05-2a \le 0 つまり a52a \ge \frac{5}{2}
52a2>1\frac{5-2a}{2} > -1 より、52a>25-2a > -2 つまり 2a<72a < 7 つまり a<72a < \frac{7}{2}
したがって、52a<72\frac{5}{2} \le a < \frac{7}{2}

3. 最終的な答え

52a<72\frac{5}{2} \le a < \frac{7}{2}

「代数学」の関連問題

$(\sqrt{3} + \sqrt{5})^2$ を計算し、その結果に7を掛ける問題です。つまり、$7(\sqrt{3} + \sqrt{5})^2$ を計算します。

平方根展開計算
2025/5/24

与えられた2次関数を平方完成し、グラフの頂点を求め、グラフの概形を描く問題です。 (5) $y = x^2 + x - 1$ (6) $y = -2x^2 + 6x$

二次関数平方完成グラフ頂点
2025/5/24

与えられた二次関数について、グラフを描き、頂点の座標と軸の方程式を求める問題です。 (1) $y = x^2 + 2x - 1$ (2) $y = 3x^2 - 6x - 2$ (3) $y = -2...

二次関数グラフ平方完成頂点
2025/5/24

実数 $k$ を定数とする。$xy$ 平面上の放物線 $y = x^2 + 4kx + 2k^2 + 4k + 1$ について、以下の問いに答えよ。 (9) 頂点の座標を $(X, Y)$ とおく。$...

二次関数放物線平方完成軌跡
2025/5/24

次の2つの関数の最大値と最小値を、指定された定義域において求める問題です。 (1) $y=2x+3$ ($1 < x \leq 3$) (2) $y=-3x+4$ ($0 < x < 2$)

一次関数最大値最小値定義域
2025/5/24

与えられた一次関数について、指定された範囲における最大値と最小値を求めます。 (1) $y = 2x + 3$ ($1 < x \le 3$) (2) $y = -3x + 4$ ($0 < x < ...

一次関数最大値最小値定義域
2025/5/24

媒介変数 $t$ を用いて表された点 $P(x, y)$ の軌跡の方程式を求める問題です。具体的には、以下の2つの場合に軌跡を求めます。 (7) $\begin{cases} x = -t + 3 \...

軌跡媒介変数二次関数一次関数
2025/5/24

与えられた6つの2次式を平方完成させる問題です。 (1) $3x^2 - 12x$ (2) $2x^2 + 4x + 1$ (3) $3x^2 - 9x + 7$ (4) $-2x^2 - 8x - ...

二次関数平方完成二次式
2025/5/24

300円のケーキAと340円のケーキBを合わせて15個買い、200円の箱に入れる。ケーキ代と箱代の合計金額を5000円以下にして、ケーキBをできるだけ多く買うとき、ケーキAとケーキBはそれぞれ何個買え...

連立方程式不等式文章問題最適化
2025/5/24

不等式 $-\frac{1}{2} < \frac{1}{4}n + \frac{2}{3} < 1$ を満たす整数 $n$ をすべて求める問題です。

不等式整数解一次不等式
2025/5/24