$a$ を正の定数とする。 (1) $|x-3| < a$ を満たす整数 $x$ がちょうど11個存在するとき、$a$ の値の範囲を求めよ。 (2) $0 < x < 1$ を満たすどのような $x$ についても $|x-a| < 2$ が満たされるとき、実数 $a$ の値の範囲を求めよ。 (3) $0 < x < 1$ を満たすある $x$ について $|x-a| < 2$ が満たされるとき、実数 $a$ の値の範囲を求めよ。
2025/5/25
1. 問題の内容
を正の定数とする。
(1) を満たす整数 がちょうど11個存在するとき、 の値の範囲を求めよ。
(2) を満たすどのような についても が満たされるとき、実数 の値の範囲を求めよ。
(3) を満たすある について が満たされるとき、実数 の値の範囲を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) は と同値である。
これより、 となる。
この範囲にある整数 が11個となるためには、範囲の幅がだいたい11程度である必要がある。 と の中点は である。
を中心に、小さい方へ5個、大きい方へ5個の整数が存在する必要がある。つまり、 が含まれなければならない。
整数 が11個であるためには、 は含まれてはならない。
かつ
かつ
これを満たす は存在しない。
かつ より、
かつ より、
よって、を満たすがちょうど11個存在する。
が整数である場合を考えると、 は の範囲を動く。
整数が11個あるとき、 (は整数)の形であると考える。
の値はを中心とするので、 および でなければならない。
したがって、となる。
が個存在するとき、なので、が11個存在するとき、なので、
このとき、 より、 である。は-2から8までの整数を含む。
したがって、
(2) を満たすどのような についても が満たされるとき、 より、
したがって、 かつ であればよい。
かつ より、
(3) を満たすある について が満たされるとき、
は を満たすので、 かつ となる。
したがって、 かつ
かつ
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)