(1) 連立方程式 $ \begin{cases} ax+2y=4 \\ 2x+4y=8 \end{cases} $ の解について、$a$ の値によって解が無数にある場合と、一意に定まる場合を考える。 (2) 連立方程式 $ \begin{cases} 2x-y=2 \\ x+ay=2 \end{cases} $ が解をもたないような定数 $a$ の値を求める。

代数学連立方程式線形代数解の存在性解の個数
2025/5/25

1. 問題の内容

(1) 連立方程式
\begin{cases}
ax+2y=4 \\
2x+4y=8
\end{cases}
の解について、aa の値によって解が無数にある場合と、一意に定まる場合を考える。
(2) 連立方程式
\begin{cases}
2x-y=2 \\
x+ay=2
\end{cases}
が解をもたないような定数 aa の値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、2番目の式を2で割ると、x+2y=4x+2y=4 となる。
この式と1番目の式を比較する。
ax+2y=4ax+2y=4x+2y=4x+2y=4 が同じ直線を表すとき、解は無数に存在する。
したがって、a=1a=1 のとき、解は無数にある。
a1a \neq 1 のとき、連立方程式は一意の解を持つ。
2x+4y=82x+4y=8 より x=42yx=4-2y
これをax+2y=4ax+2y=4 に代入すると、a(42y)+2y=4a(4-2y)+2y=4
4a2ay+2y=44a-2ay+2y=4
2y(1a)=44a2y(1-a)=4-4a
2y(1a)=4(1a)2y(1-a)=4(1-a)
a1a \neq 1 より y=2y = 2
x=42y=42(2)=0x = 4 - 2y = 4 - 2(2) = 0
(2)
連立方程式
\begin{cases}
2x-y=2 \\
x+ay=2
\end{cases}
が解をもたない条件を考える。
1つ目の式から、y=2x2y = 2x - 2
2つ目の式に代入すると、x+a(2x2)=2x+a(2x-2)=2
x+2ax2a=2x + 2ax - 2a = 2
x(1+2a)=2+2ax(1+2a) = 2+2a
x(1+2a)=2(1+a)x(1+2a) = 2(1+a)
1+2a=01+2a=0 かつ 2(1+a)02(1+a) \neq 0 のとき、解なし。
1+2a=01+2a=0 より a=12a = -\frac{1}{2}
このとき、2(1+a)=2(112)=2(12)=102(1+a) = 2(1-\frac{1}{2}) = 2(\frac{1}{2}) = 1 \neq 0
したがって、a=12a = -\frac{1}{2} のとき解をもたない。

3. 最終的な答え

(1) a=1a=1 のとき解は無数にあり、a1a \neq 1 のとき x=0x=0, y=2y=2 である。
(2) a=12a = -\frac{1}{2}

「代数学」の関連問題

与えられた方程式 $0 = 10 - \mu g t$ を解き、$t$ について求めます。

方程式一次方程式物理
2025/5/25

与えられた方程式 $0 = 10 - \mu g t^2$ を $t^2$ について解く問題です。ここで、$\mu$ は摩擦係数、 $g$ は重力加速度を表します。

方程式変数変換物理
2025/5/25

集合 $A = \{1, 5, 8, 10\}$ と集合 $B = \{2, 5, 7, 8\}$ が与えられたとき、和集合 $A \cup B$ を求める。

集合和集合
2025/5/25

与えられた式 $2V_0 = V_0 + at$ を変形して、$V_0$ について解く問題です。

方程式式の変形解の公式
2025/5/25

問題は、与えられた多項式を $x$ について降べきの順に整理することです。具体的には、以下の2つの多項式を整理します。 (1) $4a^2 + ax + 2x - 3a$ (2) $2x^2 + 5x...

多項式降べきの順式の整理
2025/5/25

ボールをある角度で発射した時の軌道を放物線で表し、その放物線に関するいくつかの値を求める問題です。具体的には、放物線の頂点の座標、ボールが最も高い位置にあるときの地面からの高さと水平距離、ボールが地面...

二次関数放物線平方完成最大値方程式
2025/5/25

AとBの2つの水槽があり、それぞれ100Lと15Lの水が入っている。AからBへ$x$Lの水を移したとき、Aの水量がBの3倍以上4倍以下になるような、$x$の範囲を求める。

不等式文章問題一次不等式範囲
2025/5/25

与えられた連立不等式 $-4(x-1) < 2x + 1 \leq 4x - 5$ を解き、$x$ の範囲を求めます。

不等式連立不等式一次不等式
2025/5/25

$a = \frac{2}{3+\sqrt{7}}$, $b = \frac{2}{3-\sqrt{7}}$ とする。 このとき、$ab$, $a+b$, $a^2+b^2$ の値を求め、$b^4 +...

式の計算有理化平方根式の展開分数式
2025/5/25

$a = \frac{2}{3+\sqrt{7}}$, $b = \frac{2}{3-\sqrt{7}}$ のとき、$ab$, $a+b$, $a^2 + b^2$ の値を求めよ。

式の計算有理化平方根式の展開因数分解
2025/5/25