2次方程式 $2x^2 - kx + k + 6 = 0$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) $k = -5$ のときの解を求め、小さい方の解を $\alpha$ としたとき、$n \le \alpha < n + 1$ を満たす整数 $n$ の値を求める。 (2) (1)で求めた$n$に対して、方程式が$x=n$を解にもつとき、$k$の値を求め、もう一つの解を求める。 (3) 方程式が重解をもつような$k$の値とそのときの重解を求める。

代数学二次方程式解の公式判別式解の存在範囲
2025/5/25

1. 問題の内容

2次方程式 2x2kx+k+6=02x^2 - kx + k + 6 = 0 について、以下の問いに答える問題です。
(1) k=5k = -5 のときの解を求め、小さい方の解を α\alpha としたとき、nα<n+1n \le \alpha < n + 1 を満たす整数 nn の値を求める。
(2) (1)で求めたnnに対して、方程式がx=nx=nを解にもつとき、kkの値を求め、もう一つの解を求める。
(3) 方程式が重解をもつようなkkの値とそのときの重解を求める。

2. 解き方の手順

(1) k=5k = -5 を方程式に代入すると、
2x2+5x+1=02x^2 + 5x + 1 = 0
解の公式より、
x=5±5242122=5±2584=5±174x = \frac{-5 \pm \sqrt{5^2 - 4 \cdot 2 \cdot 1}}{2 \cdot 2} = \frac{-5 \pm \sqrt{25 - 8}}{4} = \frac{-5 \pm \sqrt{17}}{4}
したがって、解は x=5+174,5174x = \frac{-5 + \sqrt{17}}{4}, \frac{-5 - \sqrt{17}}{4} である。
小さい方の解は α=5174\alpha = \frac{-5 - \sqrt{17}}{4} である。
4<17<54 < \sqrt{17} < 5 より、
55<517<54-5 - 5 < -5 - \sqrt{17} < -5 - 4
10<517<9-10 < -5 - \sqrt{17} < -9
104<5174<94\frac{-10}{4} < \frac{-5 - \sqrt{17}}{4} < \frac{-9}{4}
2.5<α<2.25-2.5 < \alpha < -2.25
したがって、n=3n = -3 である。
(2) n=3n = -3 を方程式に代入すると、
2(3)2k(3)+k+6=02(-3)^2 - k(-3) + k + 6 = 0
18+3k+k+6=018 + 3k + k + 6 = 0
4k+24=04k + 24 = 0
k=6k = -6
方程式は 2x2+6x=02x^2 + 6x = 0
2x(x+3)=02x(x + 3) = 0
x=0,3x = 0, -3
したがって、もう一つの解は x=0x = 0 である。
(3) 方程式が重解を持つとき、判別式 D=0D = 0 となる。
D=(k)242(k+6)=0D = (-k)^2 - 4 \cdot 2 \cdot (k + 6) = 0
k28k48=0k^2 - 8k - 48 = 0
(k12)(k+4)=0(k - 12)(k + 4) = 0
k=12,4k = 12, -4
k=12k = 12 のとき、 2x212x+18=02x^2 - 12x + 18 = 0
x26x+9=0x^2 - 6x + 9 = 0
(x3)2=0(x - 3)^2 = 0
x=3x = 3
k=4k = -4 のとき、2x2+4x+2=02x^2 + 4x + 2 = 0
x2+2x+1=0x^2 + 2x + 1 = 0
(x+1)2=0(x + 1)^2 = 0
x=1x = -1

3. 最終的な答え

(1) x=5±174x = \frac{-5 \pm \sqrt{17}}{4}, n=3n = -3
(2) k=6k = -6, x=0x = 0
(3) k=12k = 12 のとき x=3x = 3, k=4k = -4 のとき x=1x = -1

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