与えられた4次方程式 $x^4 + 2x^3 - x^2 + 2x + 1 = 0$ の実数解を求める問題です。$y = x + \frac{1}{x}$ とおき、与えられた4次方程式を $y$ の2次方程式 $y^2 + ay + b = 0$ に変形し、$a$ と $b$ の値を求めます。その後、$y$ の値を求め、最終的に $x$ の実数解を求めます。

代数学4次方程式実数解2次方程式解の公式式変形
2025/5/25

1. 問題の内容

与えられた4次方程式 x4+2x3x2+2x+1=0x^4 + 2x^3 - x^2 + 2x + 1 = 0 の実数解を求める問題です。y=x+1xy = x + \frac{1}{x} とおき、与えられた4次方程式を yy の2次方程式 y2+ay+b=0y^2 + ay + b = 0 に変形し、aabb の値を求めます。その後、yy の値を求め、最終的に xx の実数解を求めます。

2. 解き方の手順

まず、与えられた4次方程式を x2x^2 で割ります(x=0x=0 は解ではないので割ることができます)。
x2+2x1+2x+1x2=0x^2 + 2x - 1 + \frac{2}{x} + \frac{1}{x^2} = 0
次に、x2+1x2x^2 + \frac{1}{x^2}2x+2x2x + \frac{2}{x} の項をまとめます。
(x2+1x2)+2(x+1x)1=0(x^2 + \frac{1}{x^2}) + 2(x + \frac{1}{x}) - 1 = 0
ここで、y=x+1xy = x + \frac{1}{x} とおくと、y2=x2+2+1x2y^2 = x^2 + 2 + \frac{1}{x^2} となります。したがって、x2+1x2=y22x^2 + \frac{1}{x^2} = y^2 - 2 です。これを代入すると、
(y22)+2y1=0(y^2 - 2) + 2y - 1 = 0
y2+2y3=0y^2 + 2y - 3 = 0
したがって、a=2a = 2, b=3b = -3 です。
次に、yy についての方程式を解きます。
y2+2y3=0y^2 + 2y - 3 = 0
(y+3)(y1)=0(y+3)(y-1)=0
y=3,1y = -3, 1
y=x+1xy = x + \frac{1}{x} であったので、x+1x=3x + \frac{1}{x} = -3 および x+1x=1x + \frac{1}{x} = 1 を解きます。
x+1x=3x + \frac{1}{x} = -3 の場合、両辺に xx をかけると、x2+1=3xx^2 + 1 = -3x となり、x2+3x+1=0x^2 + 3x + 1 = 0 となります。この2次方程式の解は、
x=3±324(1)(1)2=3±52x = \frac{-3 \pm \sqrt{3^2 - 4(1)(1)}}{2} = \frac{-3 \pm \sqrt{5}}{2}
x+1x=1x + \frac{1}{x} = 1 の場合、両辺に xx をかけると、x2+1=xx^2 + 1 = x となり、x2x+1=0x^2 - x + 1 = 0 となります。この2次方程式の解は、
x=1±(1)24(1)(1)2=1±32=1±i32x = \frac{1 \pm \sqrt{(-1)^2 - 4(1)(1)}}{2} = \frac{1 \pm \sqrt{-3}}{2} = \frac{1 \pm i\sqrt{3}}{2}
実数解を求める問題なので、x=3±52x = \frac{-3 \pm \sqrt{5}}{2} が答えです。

3. 最終的な答え

a = 2, b = -3
x = 352\frac{-3 - \sqrt{5}}{2}, 3+52\frac{-3 + \sqrt{5}}{2}

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