以下の(1)~(6)の文中の空欄に、選択肢(1)~(4)の中から適切なものを選びます。ここで、$x, y$ は実数です。 (1) 「$x > 0$」は「$x \ge 0$」のための [ ] (2) 「$x = 0$」は「$x^2 + y^2 = 0$」のための [ ] (3) 「$xy = 0$」は「$x = 0$ かつ $y = 0$」のための [ ] (4) 「$x^2 + y^2 = 1$」は「$x + y = 0$」のための [ ] (5) 「すべての $x$ について $xy = 0$ である」は「$y = 0$」のための [ ] (6) 「$(xy)^2$ が無理数である」は「$x$ または $y$ が無理数である」のための [ ] 選択肢: (1) 必要十分条件である。 (2) 十分条件であるが必要条件ではない。 (3) 必要条件であるが十分条件ではない。 (4) 必要条件でも十分条件でもない。
2025/5/25
1. 問題の内容
以下の(1)~(6)の文中の空欄に、選択肢(1)~(4)の中から適切なものを選びます。ここで、 は実数です。
(1) 「」は「」のための [ ]
(2) 「」は「」のための [ ]
(3) 「」は「 かつ 」のための [ ]
(4) 「」は「」のための [ ]
(5) 「すべての について である」は「」のための [ ]
(6) 「 が無理数である」は「 または が無理数である」のための [ ]
選択肢:
(1) 必要十分条件である。
(2) 十分条件であるが必要条件ではない。
(3) 必要条件であるが十分条件ではない。
(4) 必要条件でも十分条件でもない。
2. 解き方の手順
(1) ならば は成り立ちますが、 でも の場合があるので、 は の十分条件ですが必要条件ではありません。よって、答えは (2) です。
(2) ならば となるためには である必要があります。しかし、 ならば かつ であるので、 です。したがって、 は の必要条件ですが、十分条件ではありません。よって、答えは (3) です。
(3) ならば または です。 かつ ならば です。したがって、 は かつ の必要条件ですが、十分条件ではありません。よって、答えは (3) です。
(4) ならば、 とは限りません。たとえば、 とすると、 ですが、 です。逆に、 ならば、 なので、、すなわち、 なので、 です。よって、 となります。したがって、 は の必要条件でも十分条件でもありません。よって、答えは (4) です。
(5) 「すべての について である」ならば、 を代入すると、 となります。逆に、 ならば、すべての について です。したがって、「すべての について である」は「」の必要十分条件です。よって、答えは (1) です。
(6) が無理数であるならば、 は無理数です。このとき、 または が無理数であるとは限りません。たとえば、 とすると、 となり、 は有理数です。しかし、 とすると、で有理数です。一方で、かつであればで無理数になります。
「 または が無理数である」ならば、「 が無理数である」とは限りません。たとえば、 のとき、x,yは無理数ですが、 は有理数です。したがって、「 が無理数である」は「 または が無理数である」の必要条件でも十分条件でもありません。よって、答えは (4) です。
3. 最終的な答え
(1) 2
(2) 3
(3) 3
(4) 4
(5) 1
(6) 4