関数 $f: \mathbb{R} \to \mathbb{R}$ を $f(x) = 1$ と定義する。このとき、$f$ が実数全体 $\mathbb{R}$ 上で微分可能であることを証明する。

解析学微分可能性導関数極限関数の微分
2025/5/26

1. 問題の内容

関数 f:RRf: \mathbb{R} \to \mathbb{R}f(x)=1f(x) = 1 と定義する。このとき、ff が実数全体 R\mathbb{R} 上で微分可能であることを証明する。

2. 解き方の手順

微分可能性を証明するためには、任意の xRx \in \mathbb{R} において、極限
limh0f(x+h)f(x)h\lim_{h \to 0} \frac{f(x+h) - f(x)}{h}
が存在することを示す必要がある。
f(x)=1f(x) = 1 であるため、f(x+h)=1f(x+h) = 1 となる。したがって、
f(x+h)f(x)h=11h=0h=0\frac{f(x+h) - f(x)}{h} = \frac{1 - 1}{h} = \frac{0}{h} = 0
h0h \neq 0 に対して。
したがって、
limh0f(x+h)f(x)h=limh00=0\lim_{h \to 0} \frac{f(x+h) - f(x)}{h} = \lim_{h \to 0} 0 = 0
この極限は任意の xRx \in \mathbb{R} に対して存在し、その値は0である。したがって、f(x)f(x)R\mathbb{R} 上で微分可能であり、その導関数は f(x)=0f'(x) = 0 である。

3. 最終的な答え

関数 f(x)=1f(x) = 1 は実数全体 R\mathbb{R} 上で微分可能である。

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