(1) 円と直線が異なる2点で交わる条件は、円の中心と直線との距離が円の半径より小さいことである。
円の中心は(0, 0)で、半径は2である。
点と直線の距離の公式より、円の中心(0, 0)と直線 kx−y+4=0 の距離は d=k2+(−1)2∣k⋅0−0+4∣=k2+14 円と直線が異なる2点で交わるためには、d<2 である必要がある。 k2+14<2 両辺を2で割って
k2+12<1 両辺を逆数にして
2k2+1>1 両辺に2を掛けて
k2+1>2 両辺を2乗して
k2+1>4 したがって、k<−3 または k>3 (2) 線分PQの中点Mの座標を(X, Y)とおく。
PとQは直線 y=kx+4 上の点なので、Y=kX+4 また、線分PQは円の中心を通る直線(つまり、円の直径)に垂直である。
円の中心(0, 0)と点M(X, Y)を通る直線の傾きは Y/Xである。線分PQの傾きはkなので、 XY⋅k=−1 k=−YX これを Y=kX+4 に代入する。 Y=−YXX+4 Y2=−X2+4Y X2+Y2−4Y=0 X2+(Y−2)2−4=0 X2+(Y−2)2=4 これは中心(0, 2)、半径2の円の方程式である。
しかし、(1)で求めたkの範囲を考慮する必要がある。k=−YXより、k<−3 または k>3なので −YX<−3または−YX>3 YX>3またはYX<−3 X>3YまたはX<−3Y X2+(Y−2)2=4にX=3Yを代入すると、 3Y2+Y2−4Y=0 4Y2−4Y=0 4Y(Y−1)=0 X=3(0)=0 X=3(1)=3 X2+(Y−2)2=4にX=−3Yを代入すると、 3Y2+Y2−4Y=0 4Y2−4Y=0 4Y(Y−1)=0 X=−3(0)=0 X=−3(1)=−3 よって、軌跡は円 X2+(Y−2)2=4 において、(0, 0), (3,1), (−3,1)を除く部分。