(1) $\triangle ABC$ において、$AB=4$, $BC=2$, $\cos \angle ABC = \frac{1}{4}$ を満たすとき、線分 $CA$ の長さ、$\sin \angle ABC$ の値、$\triangle ABC$ の外接円の半径を求める。 (2) $\triangle ABC$ において、$BC=a$, $CA=b$, $AB=c$ とする。$\angle ACB$ が鋭角であるための必要十分条件を選択肢の中から選ぶ。 (3) 3辺の長さが与えられた7つの三角形の中から、鋭角三角形と鈍角三角形の個数をそれぞれ求める。

幾何学三角形余弦定理正弦定理外接円鋭角三角形鈍角三角形
2025/5/29

1. 問題の内容

(1) ABC\triangle ABC において、AB=4AB=4, BC=2BC=2, cosABC=14\cos \angle ABC = \frac{1}{4} を満たすとき、線分 CACA の長さ、sinABC\sin \angle ABC の値、ABC\triangle ABC の外接円の半径を求める。
(2) ABC\triangle ABC において、BC=aBC=a, CA=bCA=b, AB=cAB=c とする。ACB\angle ACB が鋭角であるための必要十分条件を選択肢の中から選ぶ。
(3) 3辺の長さが与えられた7つの三角形の中から、鋭角三角形と鈍角三角形の個数をそれぞれ求める。

2. 解き方の手順

(1) 線分 CACA の長さを求める。余弦定理より、
CA2=AB2+BC22ABBCcosABCCA^2 = AB^2 + BC^2 - 2 \cdot AB \cdot BC \cdot \cos \angle ABC
CA2=42+2224214CA^2 = 4^2 + 2^2 - 2 \cdot 4 \cdot 2 \cdot \frac{1}{4}
CA2=16+44=16CA^2 = 16 + 4 - 4 = 16
CA=4CA = 4
次に、sinABC\sin \angle ABC を求める。sin2ABC+cos2ABC=1\sin^2 \angle ABC + \cos^2 \angle ABC = 1 より、
sin2ABC=1cos2ABC=1(14)2=1116=1516\sin^2 \angle ABC = 1 - \cos^2 \angle ABC = 1 - (\frac{1}{4})^2 = 1 - \frac{1}{16} = \frac{15}{16}
sinABC=1516=154\sin \angle ABC = \sqrt{\frac{15}{16}} = \frac{\sqrt{15}}{4}
ABC\triangle ABC の外接円の半径 RR を求める。正弦定理より、
CAsinABC=2R\frac{CA}{\sin \angle ABC} = 2R
2R=4154=16152R = \frac{4}{\frac{\sqrt{15}}{4}} = \frac{16}{\sqrt{15}}
R=815=81515R = \frac{8}{\sqrt{15}} = \frac{8\sqrt{15}}{15}
(2) ACB\angle ACB が鋭角であるための必要十分条件は、AB2<BC2+CA2AB^2 < BC^2 + CA^2 である。
したがって、c2<a2+b2c^2 < a^2 + b^2。これは選択肢の⑧である。
(3) 各三角形の3辺の長さをa,b,ca,b,c (abca \le b \le c)とおく。a2+b2>c2a^2+b^2>c^2なら鋭角三角形、a2+b2<c2a^2+b^2<c^2なら鈍角三角形、a2+b2=c2a^2+b^2=c^2なら直角三角形である。
(i) 2, 3, 4: 22+32=4+9=13<42=162^2+3^2=4+9=13 < 4^2=16 (鈍角三角形)
(ii) 3, 4, 5: 32+42=9+16=25=523^2+4^2=9+16=25 = 5^2 (直角三角形)
(iii) 4, 5, 6: 42+52=16+25=41>62=364^2+5^2=16+25=41 > 6^2=36 (鋭角三角形)
(iv) 7, 11, 13: 72+112=49+121=170<132=1697^2+11^2=49+121=170 < 13^2=169 (存在しない)
(v) 1, 2, 3\sqrt{3}: 12+22=1+4=5>(3)2=31^2+2^2 = 1+4 = 5 > (\sqrt{3})^2 = 3 (鋭角三角形)
(vi) 4, 5\sqrt{5}, 7\sqrt{7}: 5,7\sqrt{5}, \sqrt{7} より4が最長辺である。(5)2+(7)2=5+7=12<42=16(\sqrt{5})^2 + (\sqrt{7})^2 = 5 + 7 = 12 < 4^2 = 16 (鈍角三角形)
(vii) 27,35,532\sqrt{7}, 3\sqrt{5}, 5\sqrt{3}: (27)2=28(2\sqrt{7})^2=28, (35)2=45(3\sqrt{5})^2 = 45, (53)2=75(5\sqrt{3})^2=75.
28+45=73<7528+45 = 73 < 75 (鈍角三角形)
(iv)は7+11<137+11<13より三角形が存在しない。
鋭角三角形は(iii)(v) の2個である。
鈍角三角形は(i)(vi)(vii) の3個である。

3. 最終的な答え

CA = 4
sinABC=154\sin \angle ABC = \frac{\sqrt{15}}{4}
外接円の半径 = 81515\frac{8\sqrt{15}}{15}
(1) ⑧
鋭角三角形の個数 = 2
鈍角三角形の個数 = 3

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