楕円 $x^2 + 2y^2 = 1$ と直線 $y = x + k$ が異なる2点で交わるとき、2つの交点の中点の軌跡を求める。

幾何学楕円軌跡連立方程式判別式
2025/5/29

1. 問題の内容

楕円 x2+2y2=1x^2 + 2y^2 = 1 と直線 y=x+ky = x + k が異なる2点で交わるとき、2つの交点の中点の軌跡を求める。

2. 解き方の手順

(1) 楕円と直線の式を連立させる。y=x+ky = x + kx2+2y2=1x^2 + 2y^2 = 1 に代入すると、
x2+2(x+k)2=1x^2 + 2(x + k)^2 = 1
x2+2(x2+2xk+k2)=1x^2 + 2(x^2 + 2xk + k^2) = 1
x2+2x2+4xk+2k2=1x^2 + 2x^2 + 4xk + 2k^2 = 1
3x2+4kx+2k21=03x^2 + 4kx + 2k^2 - 1 = 0
(2) 上記の xx に関する2次方程式が異なる2つの実数解を持つ条件を求める。判別式を DD とすると、
D/4=(2k)23(2k21)>0D/4 = (2k)^2 - 3(2k^2 - 1) > 0
4k26k2+3>04k^2 - 6k^2 + 3 > 0
2k2+3>0-2k^2 + 3 > 0
2k2<32k^2 < 3
k2<32k^2 < \frac{3}{2}
32<k<32-\sqrt{\frac{3}{2}} < k < \sqrt{\frac{3}{2}}
(3) 2つの交点の xx 座標を x1,x2x_1, x_2 とすると、中点の xx 座標 XX は、解と係数の関係より
X=x1+x22=4k/32=23kX = \frac{x_1 + x_2}{2} = \frac{-4k/3}{2} = -\frac{2}{3}k
よって、 k=32Xk = -\frac{3}{2}X
(4) 中点の yy 座標 YY は、
Y=X+k=X32X=12XY = X + k = X - \frac{3}{2}X = -\frac{1}{2}X
(5) 中点の座標 (X,Y)(X, Y) が満たすべき条件を求める。x2+2y2=1x^2 + 2y^2 = 1 に代入するのではなく、XXYY の関係式を導く。kk の範囲を XX で表すと、
32<32X<32-\sqrt{\frac{3}{2}} < -\frac{3}{2}X < \sqrt{\frac{3}{2}}
32<32X-\sqrt{\frac{3}{2}} < -\frac{3}{2}X より、 32>32X\sqrt{\frac{3}{2}} > \frac{3}{2}X なので X<2332=63X < \frac{2}{3}\sqrt{\frac{3}{2}} = \frac{\sqrt{6}}{3}
32X<32-\frac{3}{2}X < \sqrt{\frac{3}{2}} より、 X>2332=63X > -\frac{2}{3}\sqrt{\frac{3}{2}} = -\frac{\sqrt{6}}{3}
よって、 63<X<63-\frac{\sqrt{6}}{3} < X < \frac{\sqrt{6}}{3}
Y=12XY = -\frac{1}{2}X より、 X=2YX = -2Y なので、
x2+2y2=1x^2 + 2y^2 = 1x=2yx = -2y を代入して
(2Y)2+2Y2=1(-2Y)^2 + 2Y^2 = 1
4Y2+2Y2=14Y^2 + 2Y^2 = 1
6Y2=16Y^2 = 1
Y2=16Y^2 = \frac{1}{6}
Y=±16Y = \pm \frac{1}{\sqrt{6}}
中点の軌跡は、Y=12XY = -\frac{1}{2}X なので、 x=2yx = -2y
x2+2y2=1x^2 + 2y^2 = 1 を満たす。中点の軌跡は、x=2yx = -2y 上にある。
XX の範囲から YY の範囲を求める。Y=12XY = -\frac{1}{2}X より、66>Y>66\frac{\sqrt{6}}{6} > Y > -\frac{\sqrt{6}}{6}
よって、求める軌跡は、x=2yx = -2y かつ 66<y<66-\frac{\sqrt{6}}{6} < y < \frac{\sqrt{6}}{6}

3. 最終的な答え

x=2yx = -2y, 66<y<66-\frac{\sqrt{6}}{6} < y < \frac{\sqrt{6}}{6}

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