**(1) 円Cの半径を求める**
円Cの方程式を標準形に変形します。
x2−10x+y2−10y+40=0 (x2−10x+25)+(y2−10y+25)+40−25−25=0 (x−5)2+(y−5)2=10 したがって、円Cの中心は(5, 5)であり、半径は10です。 **(2) 原点を通り、円Cに接する直線の方程式を求める**
原点を通る直線の式を y=kx と置きます。 この直線が円Cに接するためには、円の中心(5, 5)と直線 kx−y=0 との距離が円の半径10に等しくなる必要があります。 点と直線の距離の公式より、
k2+1∣5k−5∣=10 両辺を2乗して、
k2+1(5k−5)2=10 (5k−5)2=10(k2+1) 25k2−50k+25=10k2+10 15k2−50k+15=0 3k2−10k+3=0 (3k−1)(k−3)=0 k=31,3 よって、原点を通り円Cに接する直線の方程式は y=31x と y=3x です。 **(3) 2つの直線と円Cのすべてに接する円のうち、最も小さい円の半径を求める**
2つの直線 y=31x と y=3x のなす角の二等分線は、円Cの中心(5, 5)を通ります。 この円は、2つの直線に接しているので、中心は2直線のなす角の二等分線上にあります。
また、円Cにも接するので、円Cの内側にある必要があります。
求める円は円Cに内接し、かつ2つの直線に接することから、その半径が最も小さくなるのは円Cの中心と2直線の交点の距離が最短となるときです。
2つの直線 y=31x と y=3x の交点は原点(0,0)です。 2つの直線のなす角の二等分線は、直線 y=x となります。 求める円の中心は直線 y=x 上にあり、(t,t) と表せます。 この円は直線 y=31x に接するので、中心と直線の距離は半径に等しく、 1+9∣t−3t∣=102t=r また、求める円は円Cに内接するので、円の中心間の距離は半径の差に等しく、
(t−5)2+(t−5)2=2(5−t)=10−r 2(5−t)=10−102t 52−2t=10−102t 52−10=2t−102t 52−10=(2−102)t t=2−10252−10=1010−252−10=8(52−10)10=8520−10=8105−10=455−5 よって、求める円の半径は
r=102t=102455−5=21055−5=20(55−5)10=20550−510=20252−510=452−410 円Cに内接する円の半径は10−rであるはずです。 最も小さい円は、円Cに内接し、かつ2つの直線に接する円です。
この円の中心は、2つの直線のなす角の二等分線上にあります。
2つの直線のなす角の二等分線は、y=xです。
円Cの中心(5,5)から、2直線の交点(0,0)までの距離は50=52=50です。 求める円の半径をrとすると、円Cの半径は10なので、 52+r=10+r または 52−r=10−r となりません。 2つの直線に接する円の中心と原点との距離をLとすると、L=2r 円Cの中心と求める円の中心の距離は、半径の差に等しい。∣10−r∣=(5−r)2+(5−r)2=r2, 5−21r すると 半径は 5−5/2 ##