全体集合$U$とその部分集合$A$, $B$について、$n(U)=100$, $n(A)=36$, $n(B)=42$, $n(A \cap B)=15$であるとき、以下の個数を求めよ。 (1) $n(\overline{A})$ (2) $n(\overline{B})$ (3) $n(\overline{A \cap B})$ (4) $n(A \cup B)$ (5) $n(\overline{A \cup B})$ (6) $n(\overline{A} \cap \overline{B})$

離散数学集合集合の要素数補集合和集合共通部分ド・モルガンの法則
2025/5/29

1. 問題の内容

全体集合UUとその部分集合AA, BBについて、n(U)=100n(U)=100, n(A)=36n(A)=36, n(B)=42n(B)=42, n(AB)=15n(A \cap B)=15であるとき、以下の個数を求めよ。
(1) n(A)n(\overline{A})
(2) n(B)n(\overline{B})
(3) n(AB)n(\overline{A \cap B})
(4) n(AB)n(A \cup B)
(5) n(AB)n(\overline{A \cup B})
(6) n(AB)n(\overline{A} \cap \overline{B})

2. 解き方の手順

(1) n(A)n(\overline{A})を求める。A\overline{A}AAの補集合なので、n(A)=n(U)n(A)n(\overline{A}) = n(U) - n(A)
n(A)=10036=64n(\overline{A}) = 100 - 36 = 64
(2) n(B)n(\overline{B})を求める。B\overline{B}BBの補集合なので、n(B)=n(U)n(B)n(\overline{B}) = n(U) - n(B)
n(B)=10042=58n(\overline{B}) = 100 - 42 = 58
(3) n(AB)n(\overline{A \cap B})を求める。AB\overline{A \cap B}ABA \cap Bの補集合なので、n(AB)=n(U)n(AB)n(\overline{A \cap B}) = n(U) - n(A \cap B)
n(AB)=10015=85n(\overline{A \cap B}) = 100 - 15 = 85
(4) n(AB)n(A \cup B)を求める。和集合の要素数は、n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)
n(AB)=36+4215=63n(A \cup B) = 36 + 42 - 15 = 63
(5) n(AB)n(\overline{A \cup B})を求める。AB\overline{A \cup B}ABA \cup Bの補集合なので、n(AB)=n(U)n(AB)n(\overline{A \cup B}) = n(U) - n(A \cup B)
n(AB)=10063=37n(\overline{A \cup B}) = 100 - 63 = 37
(6) n(AB)n(\overline{A} \cap \overline{B})を求める。ド・モルガンの法則より、AB=AB\overline{A} \cap \overline{B} = \overline{A \cup B}であるから、n(AB)=n(AB)n(\overline{A} \cap \overline{B}) = n(\overline{A \cup B})
n(AB)=37n(\overline{A} \cap \overline{B}) = 37

3. 最終的な答え

(1) 64
(2) 58
(3) 85
(4) 63
(5) 37
(6) 37

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