2次関数 $f(x) = x^2 - 4x + 7$ が与えられている。$y=f(x)$ のグラフを $x$ 軸方向に $a-2$, $y$ 軸方向に $-5$ だけ平行移動したグラフを表す2次関数を $g(x)$ とする。ただし、$a$ は正の定数である。 (1) $y=f(x)$ のグラフの頂点の座標を求める。 (2) $y=g(x)$ のグラフの頂点の座標を $a$ を用いて表し、$a=3$ のとき、$0 \le x \le 4$ における $g(x)$ の最大値と最小値を求める。 (3) $0 \le x \le 4$ における $g(x)$ の最大値を $M$, 最小値を $m$ とする。$M-2m=9$ となるような $a$ の値を求める。
2025/6/1
1. 問題の内容
2次関数 が与えられている。 のグラフを 軸方向に , 軸方向に だけ平行移動したグラフを表す2次関数を とする。ただし、 は正の定数である。
(1) のグラフの頂点の座標を求める。
(2) のグラフの頂点の座標を を用いて表し、 のとき、 における の最大値と最小値を求める。
(3) における の最大値を , 最小値を とする。 となるような の値を求める。
2. 解き方の手順
(1) を平方完成する。
よって、頂点の座標は である。
(2) は を 軸方向に , 軸方向に だけ平行移動したものであるから、
平方完成すると、
よって、 のグラフの頂点の座標は である。
次に、 のとき、 である。
における の最大値と最小値を考える。
頂点の 座標は であるから、 の範囲に含まれる。
よって、 のとき、最小値 をとる。
また、 のとき
のとき
したがって、 のとき最大値 をとる。
(3) における の最大値を , 最小値を とする。
頂点の 座標は である。
となるような の値を求める。
(i) のとき、すなわち のとき、
で は増加関数であるから、 で最小値 をとり、 で最大値 をとる。
より、
より、
より、 であるが、 は正の定数であるから不適。
(ii) のとき、すなわち のとき、
で最小値 をとる。
より、
のとき より、 より、
のとき より、 より、
であることを考えると、
のとき、 なので、頂点から遠い方の端点が最大値をとる。. .
のとき、 なので、頂点から遠い方の端点が最大値をとる。. .
となるのは , の時。
(iii) のとき、すなわち のとき、
で は減少関数であるから、 で最小値 をとり、 で最大値 をとる。
より、
まとめると、
である。
3. 最終的な答え
(1) (2, 3)
(2) , 最大値: 7, 最小値: -2
(3)