(1) AP+PCの長さが最短になるように点Pを結ぶ場合、三角錐OABCの展開図を考える。展開図において、点Aと点Cを結んだ線分が線分OBと交わる点が点Pとなる。
展開図において、三角形OABと三角形OBCは合同な二等辺三角形であり、OA=OB=OC=4cm、AB=BC=2cmである。三角形ABCは正三角形であるので、∠ABC = 60°である。
展開図において、∠OBA=∠OBCである。余弦定理より、
22=42+42−2×4×4×cos∠OBA 4=16+16−32cos∠OBA 32cos∠OBA=28 cos∠OBA=3228=87 したがって、∠OBA = arccos(87) 展開図において、∠ABC = 60°であるので、∠OBA+∠OBC = 60°である。よって、∠OBA = 30°
三角形OCAにおいて、OA=OC=4cm, AC=2cmであるので、
22=42+42−2∗4∗4∗cos∠AOC 4=32−32cos∠AOC 32cos∠AOC=28 cos∠AOC=3228=87 展開図において、AP+PCの長さは、ACを結んだ線分の長さである。三角形OABと三角形OBCは合同なので、展開図において、O, A, Cは一直線上にない。
三角形OACにおいて、OA=OC=4, ACを求める。∠AOC=2∠AOBとする。
AP+PC=AC=42+42−2⋅4⋅4cos(2arccos(7/8)) AC=32−32(2cos2(arccos(7/8))−1)=32−32(2(7/8)2−1) AC=32−32(2(49/64)−1)=32−32(49/32−1)=32−(49−32)=32−17=15 したがって、AP+PC = 15 cm (2)
まず、四面体OABCの体積を求める。
底面積は、21⋅2⋅2⋅sin60∘=3 点Oから底面に下ろした垂線の足をHとする。Hは三角形ABCの中心である。
AH=32⋅23⋅2=323. OH=42−(323)2=16−912=9144−12=9132=3233. 四面体OABCの体積は、31⋅3⋅3233=3211 次に、BP:POを求める。
BOBP=ABAP⋅sin(∠PAB)≈2215⋅sin(∠PAB) 4BP=OA+OCAC=4+415=815, BP=8415=215 PABCの体積は、OABCの体積のBOBP倍である。 BOBP=4215=815 したがって、PABCの体積は、3211⋅815=12165